全国各地の大学で学生へのインタビューを行うYouTubeチャンネル「wakatte.tv」が福島大学(福島市)を取り上げた動画をめぐり、福島市の馬場雄基市長といわき市の内田広之市長が、それぞれX上で言及した。
馬場市長は「見過ごすことはできません」。内田市長は「とても残念」
wakatte.tvは登録者数77万人を超える人気YouTubeチャンネル。びーやま氏と高田ふーみん氏の2人が出演し、全国各地の大学を訪れて、学生へのインタビューを行う動画を主に投稿している。
26年8月末から批判が相次いでいるのは、同チャンネルが8月28日に公開した動画だ。
びーやま氏と高田ふーみん氏が福島大の学生をインタビューしている最中、高田ふーみん氏が学生に対し、「放射能とか原子力ってエネルギーで超重要な問題なわけですよ。福島大には触らせたくない」などとネタにする一幕があった。
SNS上では、この場面を中心に批判が相次ぎ、福島大も9月1日に声明を公式サイトで発表した。
こうした中、福島市の馬場市長も1日にXを更新し、「今回の福島大学を取り上げた動画について」と言及。
バラエティーとして大学の魅力を伝える取り組みなどを否定するものではないとした一方で、「東日本大震災と原子力災害、そして放射能に関する研究を揶揄するかのような表現については、見過ごすことはできません」と指摘。
福島大の学生や研究者は放射能や復興について真摯に研究を積み重ねたと説明し、「その歩みや、そこで学ぶ学生の思いは、尊重されるべきものです」と述べた。
さらに、馬場市長は「『揶揄する意図はなかった』との説明もされていますが、意図がなければどのような表現も許される、というものではありません」などとも批判した。
また、いわき市の内田市長も2日にXで言及。
内田市長は過去に福島大の理事・事務局長として勤務したことがあると説明し、「今回の動画には率直にとても残念です」と記した。
内田市長も、同大が復興のための研究・教育を続けてきたとし、「その学生や教職員を傷つけたり、努力そのものを揶揄したりすることは、あってはならないと思います」と指摘。
最後に学生や教職員に対し、「改めて、これまで積み重ねてきた研究と努力に誇りを持っていただきたいと思います。これからも応援しています」と述べた。