熊本地震で南九州道の接続部が破損する瞬間 国交省が映像公開「本復旧に向けた貴重なデータ」

   国土交通省九州地方整備局の公式Xアカウントが2026年9月3日、熊本地震発生時の「南九州道被災動画」を公開した。

  • 地震直後の高速道路は、このように大きな被害を受けた(写真は国土交通省九州地方整備局のXから)
    地震直後の高速道路は、このように大きな被害を受けた(写真は国土交通省九州地方整備局のXから)
  • 応急復旧が完了した状態(写真は国土交通省九州地方整備局のXから)
    応急復旧が完了した状態(写真は国土交通省九州地方整備局のXから)
  • 地震直後の高速道路は、このように大きな被害を受けた(写真は国土交通省九州地方整備局のXから)
  • 応急復旧が完了した状態(写真は国土交通省九州地方整備局のXから)

「被災動画 を一般の方から提供頂きました」

   7月28日16時27分頃、熊本県熊本地方を震源とする地震が発生した。マグニチュード(速報値)は7.1、震源の深さは約10キロで、宇城市と氷川町で震度7を観測した。現地では、今もなお復旧作業が続いている。

   同局は国交省八代河川国道事務所公式Xが8月3日に投稿した「#南九州道 の #日奈久IC ~ #田浦IC の早期復旧に向け、作業を行っています。 現在、日奈久IC付近の橋梁損傷部における早急な復旧に向け、路面の補修を行っています。被災時、復旧時の状況です」との投稿を引用。

   「#熊本地震 発生時の #南九州道 #被災動画 を一般の方から提供頂きました」として、発災時の様子を捉えた動画を公開した。

   動画は、通行中の車内から撮影したドライブレコーダーのものとみられる。日奈久インターの出口に向かって進んでいた車は、跳ねるように揺れた後、減速。橋りょうの接続部の手前で停車すると、道路の連結部分が弾けるように盛り上がり、大きく横に揺れる様子が映っていた。連結部分からは、土煙も上がっていた。

「一日も早い復旧に向けて取り組んで参ります」

   同局はこの動画について「大きな揺れで橋りょうの接続部が破損する状況が確認できます」としている。

   「現在は、応急復旧が完了し通行可能です」としつつ、「本復旧に向けた貴重なデータとして活用させていただき、一日も早い復旧に向けて取り組んで参ります」とつづった。

   日奈久ICから田浦ICにかけての区間では、地震発生後からドローンによる点検作業などを活用し、早期復旧に向けた取り組みが行われてきた。8月18日には通行止めの解除に至っている。

   動画を見た人からは、「犠牲者無く、こうして映像となったことは奇跡だ」「土木・建築業界にとって貴重な資料だ」と驚く声が上がった。

   一方、南九州道では、八代JCT~八代南IC間にある妙見第一橋も熊本地震で損傷している。

   NEXCO西日本は8月31日、妙見第一橋の復旧に関する第2回検討委員会の結果を公表。妙見第一橋の橋りょうについては損傷が局所的で、一部部材に降伏等が認められるものの、部分的な取替えや補強によって再利用可能とした。

   復旧方針では、南九州自動車道の早期通行止め解除を最優先とし、今回の地震による被災状況を踏まえた復旧を進めるとしている。現在は4つの復旧計画案について技術的な課題を検討しており、早期通行止め解除を優先する2案について具体的な検討を進めた上で、次回の委員会で復旧計画を決定する予定だ。

   その上で、現行の橋桁を極力再利用する案で、設計着手から通行止め解除までは少なくとも2年かかる見込みを示している。

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