中道改革連合、立憲民主党、公明党は3党合流の断念を確認した。2026年2月の衆院選で中革連は、小選挙区では7勝195敗という記録的な大敗を喫したが、そのときに終わりは見えていた。こんな泥船に乗る人はいない。筆者は、「ズルい人とアホな人が一緒になったというだけの話。ズルい人は公明党で、アホな人は立憲」と公言している。「ずるい」と「アホ」の組み合わせに政治の未来なんぞあるはずがない公明党は衆院の小選挙区では当選者を出せないので、大きな政党と組み、衆院比例票をいただくという政党だ。長年自民党と連立でその恩恵を受けていたが、高市政権になり、連立離脱した。ちょうどそのとき衆院選となったので、高市政権打倒という無理な理想で立憲と組み、やはり比例上位で優遇され、公示前の24議席から28議席へ伸ばした。公明党はなかなか狡猾な政党だ。一方、高市政権打倒という夢物語で大幅な議席減と苦杯を飲んだのが立憲だ。公示前の144議席から21議席への大幅減だ。しかも、比例では、自民党が候補者を出さなかったので、立憲がおこぼれを預かっている。政治の世界では騙されるほうが悪いので立憲はアホというわけだ。この「ずるい」と「アホ」の組み合わせに政治の未来なんぞあるはずがない。さて、この7か月で中道がやったことと言えば、文春と共同がそれぞれ撤退したのに「偽動画」を国会で取り上げ、総選挙時に消費減税賛成だったのに反対と豹変し、クラファン1億1700万円の資金を集めたが返金には応じないという醜態だ。しれっと受け取る11億6800万円の行方はさらに、中道は政党交付金として26年分で23億4000万円を受ける予定で、10月分と12月分で11億6800万円残っている。事実上、中道は解散したも同然であるので、本来であれば、残りの政党交付金は国庫返納するのが筋である。しかし、これまでの政党の離合史をみても、潔く国庫納付したのは、14年11月に解党したみんなの党だけだ。当時代表だった浅尾慶一郎氏が党に残る8億円を超える資金を国庫に返納した。中道が歴史に名前を残すには、11億円以上の国庫返納をすればいいものを、今回も1人残して中革連を温存し、しれっと政党交付金を受け取る(編注:中道の小川淳也代表は9月9日午後の会見で、未払いになっている衆院選費用にあてると説明。記者からの疑問の声には「『総選挙の支払いを10億円余り踏み倒していいのか』というご質問であれば、答えは『ノー』だと思う」と反論した)。最後までダメな政党だった。++ 高橋洋一プロフィール高橋洋一(たかはしよういち)元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。
記事に戻る