中日が2026年9月10日の巨人戦(東京ドーム)で3-5と逆転負けを喫し、借金19で最下位に転落。今季の2位が消滅した。物議を醸したのが、救援に失敗した吉田聖弥の立ち振る舞いだった。「状態が良くない時でも抑えられるかが大きなテーマになる」同点の8回に登板すると、1死一、三塁のピンチを招いて泉口友汰に勝ち越しの右前打を浴びた。この直後に降板となった吉田は三塁ベンチに戻ると、悔しさを抑えられなかったのだろう。左手に持った帽子を思い切りベンチに叩きつけ、ぶぜんとした表情を浮かべていた。「野球道具に怒りをぶつけたことに賛否両論の声があると思いますが、はい上がるためにはこの悔しさが必要です。個人的には責める気にはならないですね。吉田は責任感が強い性格です。大事な場面を託されたのに役割を果たせなかった自分に腹が立ったのでしょう。セットアッパーで投げ続けるのが初めてのシーズンなので疲労がたまっているし、思うように球を操れない登板があると思います。状態が良くない時でも抑えられるかが大きなテーマになる。気持ちを切り替えて成長の糧にしてほしいですね」(中日OB)入団2年目の左腕は春先に先発から中継ぎに配置転換されると、球威十分の直球、カットボール、打者のタイミングを外すチェンジアップを駆使して「勝利の方程式」の一角に定着。47試合登板で1勝4敗23ホールド、防御率2.72をマークしている。6月終了時点で防御率0点台だったが、その後は相手球団も対策を施して痛打を浴びる場面が出てきている。一流と呼ばれるセットアッパーたちはこの壁を乗り越えてきた。吉田はシーズンの残り14試合で、首脳陣の信頼を取り戻す投球を見せられるか。(中町顕吾)
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