福岡市を拠点に活動するHKT48が2026年9月12日、東京・人見記念講堂(世田谷区)でコンサートを開いた。東京での単独コンサートは24年5月以来、約2年ぶり。活動中の現役メンバー全員で15年の歩みを振り返るとともに、さらに大きな舞台を目指す決意を示した。歴代メンバー「影アナ」から、「HKT城」へコンサートは、7月に始まったツアーの一環。東京は大阪、広島に続く3都市目で、全5都市の折り返し地点にあたる。開演前には兒玉遥さん(29=19年卒業)や指原莉乃さん(33=19年卒業)ら歴代メンバーによる過去の「影アナ」と呼ばれる場内アナウンスが流れ、グループの時間を巻き戻すように公演が始まった。1曲目の「HKT城、今、動く」では、メンバーが客席の各所から登場。「ぶっ倒れるまで」「ビーサンはなぜなくなるのか?」「半袖天使」と、メンバー全員による4曲を立て続けに披露した。15周年にちなんだ15曲メドレーでは「しぇからしか!」「ウインクは3回」「大人列車」などグループを彩った楽曲に加え、AKB48のヒット曲「ポニーテールとシュシュ」「フライングゲット」、モーニング娘。の「恋愛レボリューション21」も織り交ぜた。開催地ごとに一部の選曲や企画を変えるのも今回のツアーの趣向だ。初日の大阪では地元を拠点とするNMB48の「妄想ガールフレンド」を披露。巨大な風船を客席からステージに運ぶ「たこ焼き風船回しタイムアタック」も行った。広島では、地元のSTU48の楽曲「夢力」「ヘタレたちよ」を取り入れた。これに対して東京公演は「ポニーテールとシュシュ」「久しぶりのリップグロス」など、AKB48の楽曲を多く配した。昼公演では竹本くるみさん(22)が宮脇咲良さん(28=21年卒業)のソロ曲「彼女」を披露。夜公演では、卒業を控える石橋颯(いぶき)さん(21)が指原さんの卒業時の衣装をまとい、7期生をバックダンサーに「Getyou!」を歌った。7期生の龍頭綺音(りゅうとう・あやね)さん(16)は「Justamoment」をソロで担当し、猪島莉玲亜(いじま・りりあ)さん(15)は「シンデレラなんていない」でバイオリン演奏を披露した。「本当に私たちはまだまだ上に行ける」夜公演の終盤、栗山梨奈さん(25)は、後輩からダンスを教わることもあると明かす一方で、自らも後輩が個性を発揮できる環境をつくりたいとして、「お互い切磋琢磨しながら、助け合いながら、チームとしてもHKT48の15周年を盛り上げていけたら」と語った。梁瀬鈴雅(れいあ)さん(20)は、大阪、広島を経て東京に来た道のりを振り返り、「ステージでパフォーマンスするのが大好きだなと、このツアーを通して改めて実感しました」と話した。ファンの支えに感謝しつつ、「支えてもらうだけじゃなくて、私たちがファンの皆さんにいろんな景色を見せて、もっと大きな私たちを見せられるように、もっともっと大きくなって帰ってきたい」と力を込めた。「チームK4」キャプテンの今村麻莉愛(まりあ)さん(23)は、約2年ぶりとなった東京公演の背景にも言及した。この間に多くの卒業生が出たことから、「私たちの力では東京でライブだったり、ツアーをすることは難しいのかなと悩む時期もたくさんありました」と明かした。それでもメンバーが努力を重ね、ファンの支援があったことで公演が実現したとして、「本当にこんな素敵な未来が待っていました」と感謝した。その上で、「私たちは、まだまだ大きなステージを目指しています」「本当に私たちはまだまだ上に行けると思っています」と意気込んだ。新劇場詳細と「半袖天使」以来の新曲、発表は持ち越しHKT48は7月26日、みずほPayPayドーム福岡横の商業施設にあった2代目専用劇場の営業を終了した。26年秋には、キャナルシティ博多に近い「010BUILDING」(福岡市博多区)に3代目劇場を開業する予定だが、客席数や開業日などの詳細は明らかになっていない。東京公演では、新劇場の詳細や、25年7月発売の19枚目シングル「半袖天使」以来となる新曲の発売発表を期待するファンもいた。だが、この日は新たな発表はなく、10月17日の名古屋公演や、グループ結成15周年当日の11月26日に行われる福岡公演へ持ち越された。(J-CASTニュース編集委員兼副編集長工藤博司)
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