「AIが人類を滅ぼす」説はイーロン・マスクら富豪の誇張 斎藤幸平氏が指摘「テクノファシズム」のリスクごまかしている

   AI開発のトップ企業「アンソロピック」の元社員が、「AIによる超知能が2020年代のうちに人類を滅亡させる可能性がある」と警告して、世界中を驚愕させた。「スペースXAI」のイーロン・マスクCEOや「OpenAI」のサム・アルトマンCEOも同調しているが、東京大学大学院准教授の斎藤幸平さんは2026年9月20日放送の「サンデーモーニング」(TBS系)で、「マスクさんたちが本当の狙いをごまかすために、超知能AIのリスクを誇張しているのではないか」と疑った。

  • イーロン・マスク氏(写真:AP/アフロ)
    イーロン・マスク氏(写真:AP/アフロ)
  • 「AIが人類を滅ぼす」説はイーロン・マスクら富豪の誇張なのか(写真はイメージ)
    「AIが人類を滅ぼす」説はイーロン・マスクら富豪の誇張なのか(写真はイメージ)
  • イーロン・マスク氏(写真:AP/アフロ)
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「AIを使って民主主義やこの社会を破壊する可能性」

   「このタイミングでイーロン・マスクさんたちまでが危機を言い出したのは、ちょっと怪しいなと思ってます」と斎藤さんはいぶかり、突然言い出した理由は2つあるという。

「1個は、こんな危ないものができるくらいAIって凄いんだぞっていうことで、AIバブルをますます加速させたい。もう1個は、危機を誇張することで本当の狙いを隠す。本当の狙いとは、AIが人類を滅ぼすよりも、人類がAIを使って民主主義やこの社会を破壊することの方が、もっとリアルな可能性としてあるということです」

   米国の大富豪たちは、AIバブルをますます煽って、「もっと富を蓄えたい、自分たちの権力を守りたい」というのが本当の狙いだという指摘だ。その結果、「フィジカルAIをもっと発展させていけば労働者もいらなくなるし、格差も広がって、失業者も増えて、凄い不安定な社会になってしまう」と心配する。

「権威主義的な社会になるリスク」

   「僕はそれをテクノファシズムと呼んでいて、権威主義的な社会になると思うんです。こういうリスクをごまかすために、超知能AIのリスクを誇張してるのではないか」という指摘だ。膳場貴子キャスターも「目くらましだと......」とうなずく。

   斎藤さんは「これを防ぐためには、データーセンターを国有化する社会主義しかない。これが私の結論なんですよ」と声を強めた。これに膳場キャスターは、「はい、斎藤さんらしい結論。ありがとうございました」と苦笑した。

(シニアエディター 関口一喜)

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