「私個人が、職業人として、人として『消される』のかも」 声優・緒方恵美さんが明かす政治発言の真意と不安

   人気シリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」の碇シンジ役などで知られる声優の緒方恵美さんが2026年9月25日、物議を醸した自身の政治的な発言について、Xで思いをつづった。

  • 緒方恵美さんの公式HPより
    緒方恵美さんの公式HPより
  • 高市早苗首相(2026年9月撮影)
    高市早苗首相(2026年9月撮影)
  • 緒方恵美さんの公式HPより
  • 高市早苗首相(2026年9月撮影)

「誰もが普通に政治を語れる国が健全な民主主義国家だと、思うのですが。。」

   緒方さんは23日未明、「高市内閣、広報室予算を10倍の72.3億円に増額要求」とのニュースを引用し、「その予算で救えるものがたくさんあるのにーーなぜ」と投稿。「#内閣 #広報室予算 #貧困 #不況 #被災地救済」のハッシュタグを添えた。

   その後の投稿では、緒方さんが政治に関する投稿を行っていることを称賛するリプライに触れ、「政治は『生活』です」と反応。

   「生きてる上でこれが辛い、大変、なんとかしてほしいーーそれを伝えることは必要で、民主主義国家なら当たり前。でもこの国は長いこと国民から考える力を奪い、従順であることを是とする教育をしてきた」と持論を展開し、「誰もが普通に政治を語れる国が健全な民主主義国家だと、思うのですが。。」とつづっていた。

「まずは記者会見を通年通り開いて欲しい」

   24日の投稿では、広報室予算に関する投稿を再び引用し「国民に伝えたいと思って下さるなら、まずは記者会見を通年通り開いて欲しい」と投稿した緒方さん。

   「切り取りが心配なら同時に政府で(カメラの絵文字)を回してノンカットで流す等、予算レスな方法はある。PVは如何様にも『作れ』ます。一方通行でなく質問に応えるその姿で信頼させて欲しいと願うのはいけないことでしょうか?」と訴えた。

   SNSでは「官房長官が記者会見を複数回やっています。YouTubeでもライブ配信していますよ」「こうした情報を広めるための広報費の増額なのでは?」などとするツッコミが相次いだ。

   緒方さんはその後、「記者会見のことだけではなくーー国会や党首討論会等を総理は避けてる? と感じるほど参加率が低いのも不安です」と主張。

   「国民にはいろんな意見があって当たり前で、直接の『対話』で説得する姿で初めて伝わることがある。信頼にはコミニュケーションが必須。疑問に堂々と答え、信頼させて欲しいだけ」(原文ママ・以下同)とつづっていた。

「『黙らせよう』『言論封殺しよう』という発言増えた」

   25日の投稿では、「応援してくださっている皆様へ」として、多くの反響が寄せられていることについて「お騒がせしています。ごめんなさい」とつづった緒方さん。

   「私なんかの言葉をそんなに気にかけてくれるくらい好きでいてくれてる人が多かったんだと驚きましたーーいえ本当に。『いろんな角度から』の『好き』ですが(笑)」と皮肉交じりにつづり、一連の投稿の意図について説明した。

   昨今、現場では「これは言わないでください」「この言葉はセンシティブなので」といった言葉が飛び交っているとした上で、「仕事ですから忖度があるのは当然ですし、公共の電波・場ですから、つとめます」。

   しかし、「その範囲が日々広がり、窮屈になっている。その速度が近年急上昇している」という。

   「表現の自由と『今のルール』の中で、オフィシャルなものを構築し、お届けする」のがプロなのだとしつつ、SNSでは「驚くべき『言葉』の表現が、日常的に多数転がっています。中には暴力ではと思うくらいのものまで。さらにその中に、『黙らせよう』『言論封殺しよう』という発言が、近年、特に今年に入ってからは加速度的に、ものすごく増えたと感じるのは、私だけでしょうか」と危機感をあらわにした。

「考えてみてもらえませんか。一緒に。よくなる方法」

   内閣広報費の概算要求が「昨年の10倍」であり、政府広報費との合計が「350億円以上」となることに触れ、「この数字に驚かれた方も多いのでは? 私もです」とした緒方さん。

   「広報の必要性もあると思います。でも今、そのお金があるならーー本来『一番』と挙げてくれていたはずの物価対策や、緊急性の高い被災地支援等に回すことーー『国民のいのちを守ること』に使うことが、まず急務なのでは? と感じ、ポストしました」とした。

   「こうして自由に言葉をつむぐことが、今後できなくなるのではないか」「私個人が、職業人として、人として『消される』のかもしれません」との不安も吐露。

   「この先を生きる若い人たちに、このままを渡したくないと思ってしまいました」とし、「考えてみてもらえませんか。一緒に。よくなる方法」と訴えている。

   投稿には、「SNSや週刊誌だけでなく、一次情報も見てみるべきでは」「政治についての疑問をファンに投げかけてくれる姿勢はありがたい」など、賛否の声が寄せられている。

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