米中首脳は和気あいあい...日本は置いてきぼり「高市外交の敗北」と元外務審議官

   トランプ大統領と習近平国家主席の米中首脳会談は和気あいあい、その一方で、日本に対しては「(ともに日本と戦った)第2次世界大戦時の同盟国」(トランプ)、「両国国民は肩を並べて戦い、日本軍国主義者たちに立ち向かった」(習近平)と侮日・反日をあらわだった。

  • 習近平国家主席(ホワイトハウス公式サイトより)
    習近平国家主席(ホワイトハウス公式サイトより)
  • 昨年10月の日中首脳会談で手を取り合う高市首相と習国家主席(高市首相のXより)
    昨年10月の日中首脳会談で手を取り合う高市首相と習国家主席(高市首相のXより)
  • 習近平国家主席(ホワイトハウス公式サイトより)
  • 昨年10月の日中首脳会談で手を取り合う高市首相と習国家主席(高市首相のXより)

「このままだと、日本外交の敗北ということになる」

   元外務審議官の田中均氏は2026年9月25日放送の「報道ライブ インサイドOUT」(BSイレブン)で、「このままでは日本外交は敗北」と案じた。

   番組では、東京大大学院の川島真教授が「日米中の関係を三角形で見ると、米中の対話は盛んになっていく、日米は同盟関係がありますが、日中は空っぽなわけです」と、日本の存在感が薄いことを懸念し、これを受けて田中氏はこう指摘した。

   「このまま今の状況を続けると、日本外交の敗北ということになると思うんです。米中は3回目の首脳会談を11月に中国・深セン(APEC)でやることになるでしょう。しかし、(日中関係が)今のまんまだと、絶対に習近平主席は日本の総理と会うということにならない。そっぽを向いて握手するとか......」。さらに、「そういう態度を『いや、中国が悪いんだ』というのは簡単だけど、(外交としては)そういう状況にしちゃいけないんですよ」と警告した。

「いま、日本が関係改善に積極的な態度を取れば中国は乗ってくる」

   アメリカが対中戦略を変えることで米中関係を安定させようとしている時に、日本が強硬姿勢を取り続ければ、世界の流れから取り残されてしまうというのだ。では、どうすべきか。

   田中氏は「日中関係が今のように悪い状況を作ったのは高市さん本人。やっぱり、台湾有事発言っていうのは間違い発言なんですね」と批判しながら、「(だから)中国が日本と話をする必要はないんだという傲慢な態度をとっている時には、それなりに日本も違う戦略を取らなくてはいけない。いま日本が(関係改善に)積極的な態度を取れば、中国は乗ってくると思う。高市さん自身が、日中関係はとても大事なんだ、したがってこれから日中の対話を積極的に模索していきたいということをきちっと述べなくてはいけないと、私は思いますね」と主張した。

   年末までにAPECのほかにG20もあるが、高市首相は習主席との会談について、「国益の観点から冷静かつ適切に対応する」とそっけなく、自分から会うつもりはなさそうだ。

(シニアエディター 関口一喜)

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