「楽しんでいることを伝えることも意味がある」
また、9月21日の記事では、同じバンコク視察で24年1月25日夜に行われた歓迎宴で撮られた動画も取り上げた。
そこでは、生バンドが『YMCA』を演奏する中で、福岡県議らが歌のポーズを取って内輪で盛り上がる様子が映っていた。ワインを手に取り、ほぼ仲間内だけで乾杯するシーンもあった。
これらの記事が23日ごろになって、X上で転載されて拡散した。すると、視察に対する厳しい批判が相次いだ。「海外との交流は必要」との声も一部であったが、「海外視察という名目の旅行」「一体何の成果があったのか」「旅行費用を全部返して」といった意見が多数寄せられている。
福岡県議会では、視察の報告書を公式サイトに載せている。
それを見ると、24年1月24~28日の3泊5日の日程で、県議ら24人を派遣していた。かかった費用は、283万円に上る。視察の目的は、友好親善や意見交換、県産品輸出調査などを挙げていた。
交流では、藏内氏が動物の健康と一体的に考えようと、バンコクでも進めたワンヘルス事業について協議も行われたという。今回動画がアップされた歓送迎会についても、議員のあいさつや意見交換が紹介されていた。
歓送迎会とされた動画について、県議会の総務課は28日、J-CASTニュースの取材に対し、「バンコク都議会主催の懇親会が開催されたことは事実です」と答えたうえで、次のように遺憾の意を示した。
「本来、懇親会の場では、双方の挨拶以降は、写真や映像を撮ることはありません。今回動画が拡散されたことで、バンコク都議会や関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことは非常に残念です」
懇親会では、盛り上げるためにバンコク側が生バンドを招いて日本側をもてなし、演奏したのはバンコク側にも分かる音楽だったという。「着座で聞くだけでなく、音楽にあわせ体を動かすことで楽しんでいることを伝えることも意味があると考えます」と説明し、内輪ノリだけではなかったとした。
しかし、懇親会費がどこからの出所かについては、取材に答えなかった。
視察の目的が達成されたのかについては、「バンコク都議会とは友好交流の協定を締結以来、交互に訪問し交流を深めてきました。消防車の寄贈や学生の交流を推進するなど、関係構築に努めています」と説明した。県議会としては、議員らの「旅行」ではなかったとの認識のようだ。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)