声も作品なんだということに気づいた――ロックバンド「クリープハイプ」の尾崎世界観さんはつぶやいた。声優の津田健次郎さんが自分の声を生成AIで模倣した動画を無断で公開したとして、「TikTok」を訴えた裁判で、東京地裁は2026年9月30日に「人の声は肖像と同様に個人の人格の象徴で、無断使用はパブリシティー権の侵害」という判断を示した。声優の権利を認められたという実質的な「勝訴」だ。投稿者は月50~75万円の収益TBS系の報道番組「news23」は30日の放送でこの判決を取り上げ、この日までエンディングのテーマ音楽を担当していた尾崎さんがゲスト出演してこう話した。「自分はミュージシャンとして曲を作っていて、それを作品としてみなさんに提示していて、他にも絵だったり、映像だったり、そういうものは作品として認められていると思うんですけど、一から自分でしっかり声を作り上げていく、それが作品だということを、こうやって示されたというのは、本当に大きな出来事だし、自分も何気なく声を使っていたんですけど、声もちゃんと作品なんだなって(気づいた)」2024年7月ごろから、都市伝説やオカルトをテーマにした動画に津田さんの声を模倣したナレーションの投稿が行われるようになり、津田さんは削除を求めて訴えていた。投稿者は月50~75万円の収益を得ていたという。「今一度、責任をもって届けていこうと思いました」尾崎さんは「(音楽も)曲だけじゃなくて、歌詞だけじゃなくて、自分で作った声なんだということで、今一度、責任をもって届けていこうと思いました」と語った。小川彩佳キャスターは「多くの方が(同様に)感じ取ることになったかなと思います。津田さんのような方が声を上げてくださったことで、第一歩を踏み出すことができたということになりますね」と指摘した。(シニアエディター 関口一喜)
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