簗和生農水相の「予算カット」発言で名を挙げられた栃木県那須烏山市が2026年10月6日、全国から電話などが殺到し日常業務に支障が出ているとして、「静かに見守っていただけたら有難いと存じます」との声明を公開した。
市の担当者は7日の取材に対し、1件あたりの対応時間が約10分から1時間に及んでいたと説明。前日6日は60件~80件ほどの電話があり、業務への支障が出たため「やむを得ずコメントを発表した」と明かした。一方、同じく名を挙げられた栃木県那珂川町の担当者は7日、取材時点で那須烏山市のような声明を出す予定はないと説明した。
電話殺到で「日常業務に支障を来しております」
那須烏山市は6日に公式サイトを更新し、川俣純子市長の名義で「市長からのお願い」などと題する声明を公開。簗氏の「予算カット」発言に言及したうえで、つぎのようなメッセージを記した。
「全国各地から『励ましの言葉』をはじめ、『お叱りの言葉』や『ご質問』等のお電話等が殺到し、日常業務に支障を来しております。
皆様におかれましては、本市職員が本来の使命である市民サービスの提供を滞りなく行えるよう、静かに見守っていただけたら有難いと存じます」
市の総合政策課の担当者によれば、6日は午前に30~40件、昼休みに10~20件、午後に20件ほどの電話があった。1件あたりの対応時間が通常の電話に比べて非常に長く、「熱弁を振るわれる方もいる」と話した。
延々と話して最後に激励、「最後まで聞かざるをえない部分も」
内容の約8~9割は、簗氏への苦言などを話した後、最後は「負けずに頑張れよ」などと励ますものだという。残りの1割程度は、「大臣を応援しないから、予算をカットされるのは当たり前だ」「大臣の発言に対するコメントの内容が気に入らない」といったクレームだとしている。
担当者は、最終的には励ましや応援のメッセージもあるため、最後まで聞かざるをえない部分もあると述べた。
市は報道が出始めた9月30日ごろから、問い合わせの窓口を総合政策課に一本化。3人ほどの職員が対応してきたが、市長との打ち合わせが滞るなどの支障が出てきたため、やむを得ず声明を出した。公開翌日の7日は、取材時点で10~15件ほどに収まっているという。
栃木県那珂川町にも問い合わせが寄せられている。総務課の担当者によれば、同課が7日に対応したのは、取材時点でメディア対応も含め10件以上。前日6日も同程度だったという。担当者は、電話対応のあいだはほかの業務が後回しになるとしつつも、「うまく対応しているつもり」だと話した。