自民党を支援しなかった自分の選挙区の道路予算をカットしたという発言で、発言撤回と謝罪に追い込まれた簗和生農水相について、高市首相は2026年10月6日に始まった臨時国会の代表質問に答え、この問題に初めて言及した。
首相の国会答弁「予算の配分にあたり、政治的な支持、不支持を持ち込まない」
10月7日放送の「ニュースto」(読売テレビ・日本テレビ系)でこの予算カット発言問題の波紋についてとりあげた。
簗農水相は「働きかけをしてはいない」と予算カット発言の真意について否定しているが、番組は、栃木3区の道路予算で簗氏を支援しなかった那須烏山市が約63%、那珂川町が約54%、大田原市は約23%と、簗農水相の発言通りに道路予算が削られていることをフリップで紹介した。
6日には国交省が簗氏から予算配分についての問い合わせがあった事実を公表したが「働きかけや圧力を受けたことはなかった」としている。しかし、簗氏と国交省担当者との具体的なやりとりは明らかにされなかった。
高市首相は国会で「予算の配分にあたり、政治的な支持、不支持を持ち込まないのは当然のことだ」と答弁した。
「この人、内閣に入れてください」と推されて入れたのとは違う
番組で、首相の任命責任について問われた近野宏明さんは「簗さんは裏金問題で不記載があったということで、そういう人たちが今回閣僚に入ったのは初めて。今まで党の幹部とか閣僚ははずしましょうという動きがあったのに、あえて政府内に入れた。高市総理が簗ちゃん簗ちゃんと(言って)、誰かに『この人内閣に入れてください』と推されて入れたのとは違う。そこは任命責任がでてくる」と話す。
政治ジャーナリストの今野忍さんも「高市さんは(内閣改造にあたって)、選挙に強い人、土日も選挙を気にせず大臣の仕事に集中してほしい人として選んだ。そのなかで簗さんは唯一、小選挙区で負けて比例復活した特定枠。よりによってそういう人が不記載議員でもあったし、こういうことになって頭が痛いと思う」と話し、任命責任の追及は必至との見通しを語った。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)