3週間たっても浸水から逃れられない
台風25号が千葉県にもたらした、想定外の被害はほかにもある。
停電は市原市や木更津市などで10月12日時点も続いている。JR内房線は、姉ヶ崎―長浦間が復旧まで少なくとも3か月程度。道路も、国道409号は袖ヶ浦市や市原市で復旧工事が続く箇所がある。
なかでも、酒々井町「開運団地」でいまだ解消されない浸水被害は、住民にとっては大きな災難だった。被害を受けた住宅は、最大15戸から10月11日時点で3戸になった(国土交通省関東地方整備局の発表)。ポンプで排水作業を続けているが、3週間たってもまだ終わっていない。
この地区では過剰な盛り土がされ、台風の前にも土砂の崩落が複数回起きていた。町は業者に土砂の撤去を求めるも応じず、26年2月に町が行政代執行を実施していた。だが台風25号により、別の箇所の盛り土が崩落。排水する経路がふさがれ、浸水が長期化しているという。
普段は何事もなく暮らしている地域が、ひとつの台風で思いもよらぬ被害に巻き込まれ、長く苦しみを味わう。「明日は我が身」と思って、少しでも備えをするしかない。(J-CASTニュース 荻 仁)