電車内で咳払いしたら「脅迫された」と女性が訴え...警察を呼ばれる事態に 困惑の1時間の顛末

警察官から「問題はないようだ」と言われたものの

   約10分後、警察官が到着。田島さんと女性はホームの離れた場所で、それぞれ事情を聞かれた。

「通勤客が行き交うなか、警察官と一緒に立っている自分が情けなく感じられました。もう開き直るしかないと思うようにしました」

   田島さんは車内での経緯を説明し、病院の診察券を提示。すると、警察官からは「身長」について指摘されたという。

「私は身長が185センチあるので、それで威圧感につながったのかもしれないと言われました。話を聞いた限りでは、『とくに問題はない』とも言ってもらえたんです」

   ところが、女性側の事情聴取はなかなか終わらなかった。

「警察官と世間話をしながら、約1時間立って待っていました。その後も、女性が電車に乗るまで待つことになったんです」

   最後に、女性から事情を聞いた警察官から、田島さんに悪いところはないようだが、今後は女性と会わないように、乗る場所を変えるなど工夫してほしいと伝えられた。

   ようやく電車に乗り、少し冷静になったことで、田島さんはあることを思い出した。

「そういえば、女性は足を斜めに投げ出して座っていて、隣の人が狭そうにしていました。私が近くに立ったことで、足を戻せなくなったのかもしれません」

   ただし、女性がそのことについて不満を訴えていたかどうかは分からない。

「もしそうだったのなら、悪いことをしたと思います。でも、別のストレスを私に向けたのなら腹立たしいですし、女性にも何か事情があったのかもしれない。自分が悪かったのかとも考えて、複雑な気持ちでした」

   帰宅したのは午後10時半。予定より1時間半も遅くなった。

   その後、田島さんの咳の症状はおさまった。当時のことについては、周囲に迷惑をかけたことを申し訳なく思っているそうだ。

「男性の立場からの話なので、女性側の気持ちを考えていないと思われるかもしれません。今回の出来事について、男性側、女性側、それぞれどう感じるのか、意見を聞いてみたいですね」

   車内での咳払いをめぐり、警察が呼ばれるまでに発展した今回のトラブル。田島さんの話からは、同じ出来事でも、立場によって受け止め方が異なる難しさがうかがえる。

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