クマは学習能力が高いと思っていたがまさかここまでとは。2026年11月1日放送の「有働Times」(テレビ朝日系)はワナをまたいでエサだけ食べて立ち去るクマの映像を入手、クマの驚異的な学習能力をとりあげた。
箱罠に仕掛けた細いワイヤーをまたぐクマ
紅葉シーズンとなり、警視庁も登山客に注意を呼びかけるなど警戒感が高まっている中で、山梨県大月市や神奈川県秦野市でクマの出没が相次ぎ、クマ対策に追われる自治体も出ている。
衝撃的な映像を番組は流した。山口県岩国市で撮られたクマの映像だ。檻のような箱罠の奥にエサが置かれていて、その手前に細いワイヤーが張られている。エサを狙った動物がそのワイヤーに足をひっかけると入口の扉が落下、閉じ込められる仕掛けとなっている。ところが近くの木に設置したセンサーカメラには驚くべき映像が映っていた。
クマがそのワイヤーをくぐったりまたいだりしてエサを食べ、再びまたいで箱罠から出る様子が映っているのだ。撮影されたのは朝の5時ごろで、ワイヤーは近づかないと見えないほど細く、薄暗いなかでは人間でもワイヤーをまたぐのは至難の業だという。
人間が置いた「ワナ」を触らないようにしている
クマの生態に詳しい岩手大学准教授の山内貴義さんは「記憶力、学習能力が非常に高い動物なので人間が置いた何かしらのものだということを学習して、それを触らないように食べたら安全に食べられたということを学習して、何回もやっているのだと思う」と分析する。
これからの対策として「AIを活用して自動で動物の種類を認識して扉が閉まるようにするとか、クマとの知恵比べになる。なるべく労力をかけずに捕獲の確率をあげる対策の技術開発を進めていく必要がある」と話す。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)