トランプ惨敗で長期的には円安か...日本でも物価、賃上げに影響大

   米連邦議会の中間選挙は民主党が圧勝して、トランプ大統領の惨敗ということだが、日本にはどんな経済的影響があるのか。2026年11月5日放送の「THE TIME,」(TBS系)で、司会の安住紳一郎アナは「一番わかりやすい指標はやっぱり円高円安がどうなるかですよね。ドルと円のレート、専門家はこう見てます」と取り上げた。

  • ドナルド・トランプ大統領(ホワイトハウス公式サイトより)
    ドナルド・トランプ大統領(ホワイトハウス公式サイトより)
  • アメリカ中間選挙が日本経済にもたらす影響は(画像はイメージ)
    アメリカ中間選挙が日本経済にもたらす影響は(画像はイメージ)
  • ドナルド・トランプ大統領(ホワイトハウス公式サイトより)
  • アメリカ中間選挙が日本経済にもたらす影響は(画像はイメージ)

円安になれば物価はさらに上がる

   野村総研エグゼクティブエコノミストの木内登英氏は、長期的には円安、短期的には円高と分析している。

「財政の健全性が維持されると、通貨(ドル)の価値が上がってくるという面があるので、まあドル高円安にやや動く可能性があります。長い目で見ると......」

   トランプ氏がFRB(連邦準備制度理事会)に無茶な利下げ圧力をかけにくくなれば、ドルへの信頼が上がってドルが買われるので、円が売られて安くなるというわけだ。円安が進めば、日本で物価はさらに上がる。

短期的には「150円ぐらいまで円高が進む可能性がある」

   短期的にはどうか。木内氏は「(民主党による)AI規制でAI株の調整(売り)が進むと、たとえば年末までで見ると、150円ぐらいまで円高が進む可能性があるように思います」と見る。世界の投資家が米国のAI企業への投資を手控えるようになると、ドルの需要が下がって、ドル売り円買いになるからだ。

「急激な円高になると、日本の輸出企業の収入が落ちます。雇用を削減するとか、実質賃金に与えるマイナスの影響は大きいだろうと思いますね」(木内氏)

   選挙結果を受けて、欧州やニューヨークの株式市場は大幅上昇、一時急落した東京も上昇に転じている。世界の株式市場は「トランプ惨敗」を歓迎といったところだ。

(シニアエディター 関口一喜)

姉妹サイト