「全く関係ないことをワーワーワーワーとかと言うのは、社会通念上許容されるものじゃない」斎藤元彦兵庫県知事は2026年11月4日、定例記者会見で知事に対する抗議活動に触れ、このように述べた。知事が再選されてから2年の節目が近づく中、斎藤知事の支持派と反対派が対立する「分断」に関して、記者から質問が投げかけられた。阪神淡路大震災の追悼式でも抗議の声が斎藤知事を巡っては、24年7月に亡くなった元県民局長による告発文書問題の対応を巡り、県が「告発者探し」を行い、後に第三者委員会が県の対応を公益通報者保護法違反と認定する一方、知事は、県の対応は適切だったとして、違法性を否定する主張を続けている。そのため、知事と抗議する人々の両者の見解は平行線をたどっている状況となっている。斎藤知事が県内の各地のイベントや式典に出席した際には、斎藤知事に抗議する人々が「嘘つき」「さいとうやめろ」などとプラカードや声を出して抗議する事態となっている。県庁前では、斎藤知事の会見時に抗議活動が行われ、知事を支持する人としない人の間でトラブルになり、逮捕される人も複数出ている。26年1月17日に行われた阪神淡路大震災の追悼式では、斎藤知事が出席する中で、「あなたがここにいるだけで追悼の場がけがれます」「今すぐ出て行ってください」などの抗議の声が上がった。また、県内各地では、斎藤知事への抗議デモが定期的に行われている。報道によると、26年3月に神戸市で行われたデモでは主催者発表で約850人が集まったという。「自己満足でやられる...人々の心は離れていくもの」記者から「県民の分断についての現状認識」について問われた斎藤知事は、「当然知事というのはひとつの権力者でもありますので、さまざまなご指摘やご批判があるということは、当然甘受していくということが大事だと思う」と述べた一方で、選挙の街頭演説で、平穏な環境で聞くことができないような状況があると指摘し、「それを阻害される行為というものは慎むべきだ」と訴えた。また、防災や震災などの県政に関する公務、イベント、大きなお祭り、通学路や学校周辺を例に挙げて、「参加者が安心して参加できる環境を阻害する行為というものは、すべての皆様に対してやめるべき」と述べた。そして、「全く関係ないことをワーワーワーワーとかと言うのは、社会通念上許容されるものじゃない。これは社会活動として、一定の判断の元でやってるんだと思いますけど、私自身は社会の共感は得られないという風に思う。自己満足でやられるという形で、フランスの大きな暴動もありましたけども、人々の心は離れていくものだと思う」と述べた。特定外来生物にかけて「煽っているのでは」との疑惑にまた、知事がXなどで発信を続けている特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」に関しても質問があった。記者は、「SNS上では、知事に反対する人たちから『抗議デモする人を外来種に例えて煽っているんだ』とか、逆に支持する人からは『知事には、先見性があるんだ』と、応酬になる事態が見られています」と指摘。「政策論争から離れた、感情的な対立に発展しがちな現状というのをどう受け止めておられるか、またその原因について、どのように考えているか」と尋ねた。知事は、「県政のみならず、世の中にあるいろんな事象について、いろんな立場の人が意見を交わし合うということは一つの民主主義のある姿」と述べた上で、自身の発信について「それぞれの状況で、自分ができることを、首長としてさせていただいている。それに対する受け止めというものはさまざまあるということは当然、受け止めていくということが大事だと思う」と述べた。加えて、「SNSにおいて誹謗中傷や、他者を傷つけるような表現というものはやっぱりすべきではないということもお伝えしたいと思う。リアルな場面でも、この社会において、安全で平穏な環境を阻害するような行為については、これは慎むべき、やめるべきだということは、すべての皆様にお伝えしたい」と繰り返した。
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