日本航空(JAL)が2026年11月7日、特別塗装機「JAL トゥンクトゥンクJET」(ボーイング737-800型機)の運航を始めた。27年3月に横浜市で開幕する国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」(横浜園芸博)の公式マスコットキャラクター「トゥンクトゥンク」を機体に描いたもので、開催に向けた機運を高める狙いがある。
これに先立つ11月6日、機体が羽田空港のJAL格納庫で報道陣に公開された。セレモニーでは、ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏がプロデュースしたファッションショーも開催。モデルを務めたJALグループ社員37人が、普段の接客で見せる笑顔を封印し、真剣な表情でランウェイを歩いた。
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横浜園芸博の特別塗装機「JALトゥンクトゥンクJET」と、ファッションショーに出演したJALグループ社員ら -
ファッションショーをプロデュースしたコシノジュンコ氏(中央)、JALの鳥取三津子社長(右) -
自らランウェイを歩くコシノジュンコ氏。JAL社員らとともにショーを盛り上げた -
鮮やかな浴衣姿で登場したJALグループ社員。普段の接客とは違い、笑顔を封印してポーズを決めた -
特別塗装機を背景にランウェイに立つJALグループ社員。花や緑をモチーフにした衣装をまとった -
「JALトゥンクトゥンクJET」と横浜園芸博の公式マスコット「トゥンクトゥンク」、JAL・博覧会関係者 -
機体側面には横浜園芸博の公式マスコット「トゥンクトゥンク」を大きくデザイン -
「JALトゥンクトゥンクJET」全景。2027年9月ごろまで国内線で運航される -
特別塗装機を前に登場した横浜園芸博の公式マスコット「トゥンクトゥンク」 -
機内で使用する「トゥンクトゥンク」デザインの特製紙コップ
「普段笑顔で働いているにも関わらず、笑顔にならないように」
ファッションショーは、特別塗装機を背景に設けられた特設ステージで行われた。出演したのは、社内公募で集まったJALグループ社員35人と、アスリート社員2人の計37人。出演者の選考にはコシノ氏も関わり、オーディションも行われた。選ばれた社員らは、日々の業務を終えた後にウォーキングやポージングの練習を何度も重ね、本番に備えたという。
社員らは、花や緑などの自然をモチーフにした鮮やかな衣装をまとって登場。今回のために特別にデザインされた浴衣やシャツなどを身につけ、音楽に合わせて歩きながらポーズを決めた。普段は乗客に笑顔で接する客室乗務員(CA)らも、この日は表情を変えず、鋭い視線を向けながらランウェイを歩いた。
コシノ氏は1970年の大阪万博を皮切りに、ファッションを通じて万博に関わってきた。2025年の大阪・関西万博ではシニアアドバイザーを務め、運営スタッフのユニフォームも監修した。今回の横浜園芸博でも「自然環境との共生」や「サステナブルな未来」という理念に共感し、ファッションショーのプロデュースを引き受けた。
ショーを終えたコシノ氏は、JALの鳥取三津子社長と正月に会った際に「何かやりたいね」と話したことが今回の企画につながったと説明。格納庫で本格的なファッションショーを開催したことについて、長年の経験の中でも初めての試みだったとして、「初めての体験って、こういうことですね。やっぱり人に喜んでもらうこと」と振り返った。
コシノ氏は、モデルを務めた社員について、
「びっくりですよ。こんな美しい方々がいっぱいいらして」
と絶賛。オーディションも行ったといい、「これきっかけにプロになるんじゃないかっていうぐらい」と、その出来栄えを評価した。
これに対して鳥取氏も、
「いや、本当にコシノ先生はもちろんプロでいらっしゃいますけど、うちの社員もですね、やっぱりプロだなと思いました」
と応じ、その理由を
「普段笑顔で働いているにも関わらず、笑顔にならないようにご指導を受けて、しっかりそれを守って素晴らしいなと思いました」
と説明した。
国際線向け2号機も計画、ボーイング777-300型機を投入
「JAL トゥンクトゥンクJET」には、機体には色とりどりの花や緑とともに、トゥンクトゥンクが描かれている。機内で使う紙コップにも特別デザインが施されるほか、11月からは機内エンターテインメントで園芸博の公式動画を放映する。
初便は11月7日の羽田発岡山行きJL231便で、27年9月ごろまで国内線で運航される。
鳥取氏は終了後の取材で、今回のファッションショーで使用した衣装について、現時点で機内や空港で活用する予定はないとしながらも、
「非常に社員も生き生きとしていた姿を見ますと、そういったことも検討してはいいのではないかと、そういう気持ちになりました」と語った。
さらに、国際線向けの2号機も投入する方針を明らかにした。機材はボーイング777-300型機で、就航時期や路線は未定。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)