「週1で飲酒」20代は最も少ない やっぱり「飲みニケーション」嫌いなの?

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   若い世代ほど酒を飲む量が少ない、というアンケート結果が出た。「若者の酒離れ」を示すデータとして、ツイッター上ではさまざまな意見が出ている。

   酒類メーカーの担当者に取材すると、特にビール類の消費が減少している半面、チューハイやサングリアなど果物のフレーバーがついた酒が売れているという。また、「量を飲むよりも、少量をじっくり味わう飲み方をする人が増えたのではないか」とも話した。

  • 若者の飲酒事情はどうなっているのだろうか(写真はイメージです)
    若者の飲酒事情はどうなっているのだろうか(写真はイメージです)

若くなるほど飲酒習慣が減る

   ワイン情報サイト「ワインバザール」は20~60代の男女6638人に対して2016年8月19~30日、酒に関する実態調査を実施した。どれだけ酒を飲むかを10歳ごとの年齢層別に見ると、「週1回以上」の割合は60代の54.5%から、若い年代ほど減っていき、20代では34.3%だった。「毎日」の割合だけを見ると60代29.0%に対し、20代は10.2%と約半分だった。逆に「ほとんど飲まない」「まったく飲まない」を足した割合は、60代の34.6%から若くなるほど増え、20代は44.8%だった。

   この結果自体は、ワインバザールが16年10月1日付で公表したが、17年1月2日にトレンド情報サイト「アットダイム」で取り上げられると、ツイッター上で議論が盛り上がった。ユーザーからは「若者の酒離れ、トテモカナシイ」「寂しい話だ」「酒なんか飲まない方がいいに決まってる。正解だろ」といった感想や意見が複数投稿された。

   飲む酒の度数も、若者ほど低いというデータがある。インターネットリサーチ会社のマクロミル(本社・東京都港区)が20~50代の男女7044人に対して16年10月26~27日に実施した調査によると、よく飲む酒の度数が「3%程度」と答えたのは、50代後半の18.4%から年代が下がるにつれて多くなり、20代前半では34.1%と約2倍にのぼった。「11%以上」の高めの度数をよく飲むのは、20代前半が12.0%に対し、50代後半は26.8%だった。

「とりあえずビール」のグイ飲み世代とギャップ

   若者の酒の消費が減りつつある傾向について、キリンビールやメルシャンの事業管理等を手掛けるキリン(本社・東京都中野区)広報担当者はJ-CASTヘルスケアの取材に対し、理由のひとつに「多くの量を飲んで楽しむ酒より、少量を味わって飲むタイプの酒が増えている」点をあげる。

「ここ6~7年ほどはチューハイやサングリアといった果汁入りの酒の種類が増えており、若い世代にも飲まれています。クラフトビールもさまざまな種類が出ていて、ホップの香りや味わい、物によってはフルーツの風味をじっくりと楽しむものが多いです。若い世代は酒への導入としてこうしたフレーバーつきのものを選ぶ人が多くなり、『とりあえずビール』と言ってグイグイと飲んでいた世代とは嗜好が違うのかもしれません」

   ライフスタイルの変化も背景にありそうだ。スマートフォンやゲームなど酒を飲む以外の娯楽が多くなり、「自分の時間を増やす方向にシフトしている」ほか、同じ場所で同じ時間働く職場ばかりではなくなり、「かつては習慣的にあった、仕事終わりの同僚との飲み会が減っている」と担当者は話した。

   実態はどうだろうか。「週1回程度飲む」という千葉県在住の20代女性に聞くと、「周りには『甘い酒なら飲む』という友人は結構いる。量もそんなに多くは飲まない」という。「月3回くらい」の都内在住20代男性は、「家で飲む時もあるが缶1本、チューハイが多いかな」と話した。取材した限りでは、20代が「酒離れ」したわけではなく、少量のアルコールでもおいしく楽しく飲む傾向がみられた。

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