注目されたイタリアの国民投票は、改憲反対派が多数を占め、レンツィ首相が辞任する結果となって一時ドル売りに振れたが、トランプノミクスへの期待感、米の利上げ観測などからすぐに円安・ドル高傾向に揺り戻された。早明両君とも、こうした動きに機敏に対応。明治NSは強気に攻め、失敗もありつつ大きくゲイン。早稲田YTもこつこつと前進し、食い下がった。ショートの直後大きなドル売りが（明治）今週（2016年12月5日～11日）のドル／円相場は4日に行われたイタリア国民投票の結果で反EU派が勝利したことから、イギリス離脱ほどでないものの、似た類の影響があるのではないかとの見方から、リスク回避の円買いが起こり、１ドル＝112.88円まで下落した。しかし、米国大統領選以降続いているトランプノミクス（大型減税・大規模インフラ投資・規制緩和）への期待感や、13～14日に行われる米連保公開市場委員会（FOMC）で利上げが確実視されていることを受け、ドルが買い戻され最大114.78円まで反発した。来週のドル／円相場はFOMCの利上げ決定でドル高基調がいっそう強まることが予想されるが、2017年度に追加利上げの頻度や量を示唆するような発言が盛り込まれる可能性があるので、そこに注意したい。今週の取引は、日本時間12月5日にイタリア国民投票の結果を受け日本株が下がったが、欧州時間には、結果がすでに織り込み済みであったことから欧州株が上昇し、リスクオンのドル買い円売りが起こった。それに合わせてドル／円をロングし利益を出すことができた。利益確定後、追加買いを行ったが反発にあい失敗した。また、上げ渋り始めたのでショートも行ったが、こちらも失敗だった。12月7日、午後から下げ始めたので、トレンドができ始めていると考えショートした。その後、原油先物が下落し、それに合わせて米長期金利も低下したことから大きなドル売りが起こり、取引は成功した。（明治NS）取引履歴（1）12/0516:07113.676ロング（2）12/0519:16114.327決済 損益＋182.28（3）12/0519:22114.434ロング（4）12/0519:48114.269決済 損益－57.75（5）12/0523:36114.136ショート（6）12/0523:46114.337決済 損益－56.28（7）12/0717:33114.200ショート（8）12/0813:14113.332決済 損益＋173.12先週からの損益 ＋241.32円現在 2130.15円円売り優勢を見越して利益（早稲田）12月5日（月）イタリアで12月4日に行われた憲法改正を問う国民投票は反対多数で否決され、レンツィ首相が辞任したことを受けて、東京市場では今後のイタリア情勢への不安から円買いが優勢となっていた。しかし、夜になって欧州で株高となっていたことに加え、米10年債利回りも上昇していたことから、円売りが優勢になるのではないかと予想した。その通り円安方向に振れ、利益を出すことができた。1ドル114.03円で買い、1ドル114.29円で売った。1820.42円が1846.57円になった。12月9日（金）欧州中央銀行の理事会が行われた昨夜から欧州や米国で株高となっていたことや米10年債利回りが上昇していたことを受けて、朝から日経平均株価が上昇していた。そのため円売りが優勢になるだろうと予想した。日経平均株価は年初来高値を更新し、1万9000円台まで上昇。為替も予想通り円安方向に振れ、利益を積み増した。（早稲田YT）1ドル114.30円で買い、1ドル114.53円で売った。1846.57円が1869.35円になった。先週からの損益 ＋48.93円現在 1869.35円
記事に戻る