どうなる!?今週の株式・為替マーケット!東京株式市場 もみあいか 高値警戒感強まる日経平均株価 解散総選挙の行方も気になる東京株式市場見通し(6月12日~16日)日経平均株価予想レンジ:3万1500円~3万3000円2023年6月9日(金)終値 3万2265円17銭今週の東京株式市場の日経平均株価は、もみあいか。前週の東京株式市場の日経平均株価は、9週連続で続伸した。ただ、相場には過熱感もあり、一時は600円近く急落するなど、乱高下する展開となった。しかし、外国人による買いが相場を押し上げた。今週の日経平均株価は、もみあいとなりそうだ。順調に上昇してきた日経平均株価だが、さすがに高値警戒感も強まっている。加えて、13~14日にはFOMC(米連邦公開市場委員会)、15~16日には日銀金融政策決定会合とイベントを控えている。日銀金融政策決定会合は金融政策の現状維持が大方の予想だが、FOMCでは利上げが継続されるのか、それとも一時停止されるのか、見方が分かれている。さらに、ドットチャート(政策金利見通し)が示されるが、どのような見通しになるかもポイントだ。米国の利上げが停止されれば、日米金利差を背景にした円安進行に歯止めがかかり、為替相場が円高に振れる可能性もあり、株式市場には逆風となるかもしれない。もう一つ気になるのが、21日に国会会期末を迎え、衆院解散・総選挙へと向かうのかだ。解散総選挙へと動くようであれば、政局相場へと動き出す可能性もありそうだ。外国為替市場 もみあいか 13~14日のFOMCが、相場の行方を左右東京外国為替市場見通し(6月12日~16日)ドル・円予想レンジ:1ドル=137円50銭~142円00銭2023年6月9日(金)終値 1ドル=139円34銭今週の外国為替市場でドル円相場は、もみあいか。前週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開だった。米国連邦政府の債務上限問題解決を受け、ドルは一時1ドル=140円台半ばまで上昇したが、米国の経済指標が市場予想を下まわったことで利上げ観測が後退し、ドルは一時1ドル=138円台後半まで下落した。今週のドル円相場は、もみあいとなりそうだ。ポイントは13~14日にはFOMC(米連邦公開市場委員会)で、追加利上げがあるのか、それとも利上げは一時停止されるのかが、相場の行方を左右することになるだろう。また、1ドル=140円台への円安進行により、政府・日銀によるドル売り・円買い介入が実施されるという観測も出始めている。◆国内外、今週発表予定の経済指標は?経済指標は、国内では12日に5月企業物価指数、5月工作機械受注、13日に4-6月期法人企業景気予測調査、15日に日銀金融政策決定会合(16日まで)、5月貿易収支、4月機械受注、16日に植田日銀総裁会見などの発表が予定されている。海外では13日にFOMC(米連邦公開市場委員会、14日まで)、米国の5月消費者物価指数、14日に米国の5月卸売物価指数、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長会見、15日に中国の5月鉱工業生産、中国の5月小売売上高、中国の1-5月固定資産投資、米国の5月小売売上高、米国の5月鉱工業生産などの発表が予定されている。(鷲尾香一)
記事に戻る