ミニ「そば打ち機」大ヒット 1万円で「趣味」を買え!

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   これからやってみたい趣味は?――玩具メーカー大手のタカラトミーがウェブ上の調査で、16~69歳の男女2500人にそう質問したところ、「陶芸」と「そば打ち」のふたつが圧倒的に多かったという。しかし、現実的には、時間がない、場所がない、道具が高価などの壁が立ちふさがる。そこで同社は、これらを自宅で手軽に味わえる入門的商品を開発、大人の男性を中心に人気を呼んでいる。

家庭のオーブンレンジで陶器を焼き上げる

ろくろ倶楽部は実売8500円前後。専用の土が付属し、別売りで赤土や黒土も
ろくろ倶楽部は実売8500円前後。専用の土が付属し、別売りで赤土や黒土も

   2006年9月に発売された「ろくろ倶楽部」は、電動のろくろと専用の土、道具類のセット。ろくろは机上に置けるコンパクトサイズ。特殊な土を使うため、オーブンレンジで焼き上げられる。07年秋までに4万個を販売するなど好評だったため、10月には「大人の趣味シリーズ」第2弾としてそばうちメーカー「いえそば」を発売した。こちらも、初年度の販売目標3万個に対し、発売から1ヶ月あまりで2万個を販売、滑り出し絶好調だ。

   「“こういうモノは見たことがない。画期的だ”との声を多く頂戴している」(同社広報)という「いえそば」には、大別してふたつの機能がある。まず初心者には一番の難関だという「水回し」。そば粉、小麦粉に水をバランスよく混ぜる作業だが、ユーザーがハンドルで粉を混ぜている間に、上の容器から少しずつ水が落ちるよう工夫した。

   次にそばの生地を広げ、切る機能。この部分はパスタメーカーを連想させる。開発者がさまざまな調理器具を研究した結果が生かされているという。順調にいけば、所要時間約20分で、誰もが挫折することなく、自家製手打ちそば二人分を完成できる。

「いえそばサークル」に700人以上が登録

「いえそば」は実売価格で1万円ほど。そば粉は別売りとなる
「いえそば」は実売価格で1万円ほど。そば粉は別売りとなる

   ただし、ユーザーの作業、負担部分も案外に多い。くくり(生地を手で練る)や、生地に打ち粉を振ることは、「いえそば」にはできない。本体は横に縦にと置き方を変え、付属のハンドルやローラー、カッターの付け外しの作業をしなければならない。とはいえ、「大人の趣味」ならば、それらも玩具と戯れるように楽しむ余裕があっていいのかもしれない。むしろ、ほどよく自動化されていると見るべきか。

   くくりの作業や、使用するそば粉、気温、湿度などによって、そばの出来上がり具合は変わる。そば粉と小麦粉の割合は6:4が基本だが、慣れれば二八そば(小麦粉2割、そば粉8割)や茶そばなどもつくれるという。「コツを掴めば、より美味しくできる」という趣味性がさらに大人心をくすぐる。オフィシャル・サイト上にはユーザー同士が情報交換できる「いえそばサークル」がオープン。すでに700人以上が登録済みだ。

「今から始めれば、最高の年越しそばがつくれる」

本体を横にしての水回し作業。水はプラ容器に入れる
本体を横にしての水回し作業。水はプラ容器に入れる

   「いまからつくり始めると、年末にはきっと最高の自家製年越しそばができますよ」というのが同社の提案。現在、「いえそば」の購入層は40~50代男性が中心だが、夫婦で、親子でと、そばつくりの輪は広がりを見せている。

   趣味がない、という男性が多い中、1万円前後で「趣味は蕎麦打ちです」と胸を張って答えられるなら安い買い物。いっそのこと、作務衣も一緒に購入して、週末粋人化計画を進めてみてはいかがだろう。家族から尊敬のまなざしを受ける――なんてこともあるかもしれない。

波木史郎

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