2024年 5月 1日 (水)

「オシャレ腹巻き」女性に人気 かわいいデザインでおなか守る

   腹巻きといえば、バカボンのパパや寅さんが身に着けているような茶色のオッサンくさいのが定番――そんなイメージを抱いている人も多いだろう。だが最近は、女性向けのカラフルな腹巻きが次々と発売され、オシャレを競っている。それだけでなく、キャミソールやパンティと一体化したユニーク腹巻きも登場。冷え性の女性たちの人気を集めている。

「見えても恥ずかしくない」のが人気の秘密

ベルメゾンネットでは「チェック柄」の腹巻きが人気だという
ベルメゾンネットでは「チェック柄」の腹巻きが人気だという

   トリンプ・インターナショナル・ジャパンの下着専門店「アモスタイル」は2007年の秋冬用に、水玉やハート柄、星柄など、かわいいデザインの腹巻きを発売した。1050円から1260円まで9種類の柄をそろえたが、若い女性に人気で、すでに完売状態。「今年は寒くなったのが早かったこともあり、商品の動きが速かった」(同社)という。

   東京・台場の下着専門ショップ「クリクラ(Clic Clac)」も同じような状況だ。10月に水玉やハート、ボーダーの柄の腹巻きを入荷したが、12月中旬に売切れてしまった。「予想以上の売れ行き」と店長も驚く人気ぶりだ。

   リアルな店舗だけでなく、オンラインショップでも腹巻きは好調だ。女性向け総合オンラインショップ「ベルメゾンネット」を運営する千趣会は07年の秋冬シーズン、腹巻きの種類を前年よりも増やした。「徐々に増加している」という腹巻きニーズに応えるためだ。

   無地の地味なタイプも販売しているが、人気は「チェック柄など、カラフルで、かわいいもの」。このような女性向け腹巻きは、寅さんタイプとは全く違い、一見しただけでは腹巻きには見えないものが多い。防寒対策というもともとの理由に加え、「見えても恥ずかしくない」という点が、女性の人気を集めている要因なのだ。

パンティやキャミソールとドッキング

腹巻きとキャミソールが一体化した「ハラキャミ」
腹巻きとキャミソールが一体化した「ハラキャミ」

   カラフル腹巻きは数年前から市場で目立つようになり、いまでは「冬の定番アイテム」となりつつある。さらには、単なる腹巻きのワクを超えたユニークな商品まで現れている。

   下着通販のピーチ・ジョンは腹巻きとパンティが一体になった「HARAマキパンティ」を発売。ブラックやゼブラなどのシックな柄のほか、雪の結晶やチェリー、ハートなどかわいい柄も用意し、「ハイウエストでおなか&腰まわりを守ります」とアピールしている。

   一方、千趣会は、腹巻きとキャミソールが一体になった「ハラキャミ」を07年8月下旬に発売した。従来の腹巻きは「丸まってしまう」「おなかのあたりでゴロゴロする」などの不満の声が多かったため、腹巻きがずり下がらないように「キャミソール型」にして、首の後ろでヒモを結ぶようにした。

   「夏はクーラー対策、冬は防寒用として年中使える」(同社)ということで、冬になってもコンスタントに売れているそうだ。

腸の形のドットがユニークな「でる巻き」。実際に着用するときはドット面を内側にする
腸の形のドットがユニークな「でる巻き」。実際に着用するときはドット面を内側にする

   また下着や洋服などの通販事業を営むセシールでは、「でる巻き」という変わった名前の腹巻を07年5月に売り出した。腸の形に沿って、ゲルマニウムと備長炭のパッドが配置された腹巻きで、おなかがポカポカになるという。

   ただ暖かいだけでなく、「着けて寝るだけで翌朝のスッキリをサポート」(同社)というユニークな腹巻きだ。2940円と普通の腹巻きに比べると値段が高いが、「非常に人気のある商品で、主に40~50代の女性が購入してくれている」ということだ。

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