「ヘンな虫」のフィギュアと本が大人気

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   戦国時代の奇書に描かれた「ハラノムシ」をモチーフにした虫のフィギュアと本が話題を呼んでいる。書店には特別コーナーが設けられ、プレゼントには応募が殺到する人気ぶりだ。

戦国時代の「ハラノムシ」がよみがえった

ハラノムシの一つ「悪虫」(あくちゅう)のフィギュア
ハラノムシの一つ「悪虫」(あくちゅう)のフィギュア

   ハラノムシは、織田信長が天下統一を目指していたころに書かれた医学書『針聞書』に登場する架空のムシたち。当時は人間の腹の中にいるムシが病気の元凶になっていると考えられていた。そんなハラノムシの特徴と治療法を記したのが九州国立博物館所蔵の『針聞書(はりききがき)』だ。

   この古書をモチーフにして、ハラノムシを現代によみがえらせた本が『針聞書 虫の知らせ』だ。ジェイ・キャストが2007年11月に出版した。同時に、本の中に登場するムシの中から4種類を選び、錫合金製のフィギュアにした。本の中に登場するハラノムシたちは「架空のムシ」だけあって、どれも一度見たら忘れられない奇妙な姿をしている。

   その不思議さに注目した書店のジュンク堂福岡店では、特集コーナーを設けて「ハラノムシ」フェアを開催中。人文書のフロアにあるため、「歴史好きの年配の人が買っていくことが多い」という。一方、東京・立川を中心に展開するオリオン書房では、08年1月第2週の芸術部門の売り上げランキングで『針聞書 虫の知らせ』が8位に入った。

   また、朝日新聞と朝日マリオン・コムのプレゼント欄に掲載したところ、2万人以上の応募があった。こちらは20~40代の男女からの応募が多かった。

「戦国時代、人間の体内にはどんな架空の虫がいると考えられていたのか興味がある」
「この本をクラス文庫に置いて、生徒たちが自由に読めるようにしたい」

   など、さまざまな声が寄せられ、ハラノムシへの関心の高さを示している。

   昔の人の豊かな空想力に触発された「ハラノムシの輪」が全国に広がっていきそうだ。

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