2024年 5月 4日 (土)

激論!クルマ談義「番外編」
「読者コメント」も熱かった!

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   3回にわたってJ-CASTモノウォッチに掲載された“「若」対「壮」激論!クルマ談義”に、たくさんのコメントが寄せられた。クルマの現状と将来に関心を持つ人がこんなに多いということは、編集部にとっても心強い。そこで今回は、「読者のコメント」を特集してお届けする。このコメントへのコメントも大歓迎!

「400万円ちょいの年収じゃ、あんなに高いもの買えません」

1000万円近くするクルマはやはり高嶺の花だ(写真はポルシェ「ボクスターRS60スパイダー」)
1000万円近くするクルマはやはり高嶺の花だ(写真はポルシェ「ボクスターRS60スパイダー」)

   「若者のクルマ離れ」を取り上げた第1回には、「そもそも車なんて必要ない」「車は環境悪」といった全否定的な論調や、「若者にはお金がない」「維持費を考えると現実的に無理」のように経済的事情を理由に挙げたコメントが多かった。

「田舎に住んでいる20の男です。俺は車を所有したい派です。(中略)一番ほしいのはMTのFRスポーツカーですかね。(中略)まあ、フリーターとか、低収入の俺は、せいぜい2シーターFRの軽トラしか無理ですけど」(20歳、男性)
「400万円ちょいの年収じゃ、とてもじゃないですがあんなに高くて維持にお金のかかるもの買えません。第一買っても乗る時間がない」(S. 33歳女性)
「都市部では、車は嗜好品になっていると思います。タバコや酒と同じで、やってもやらなくてもいい。(中略)ケータイと競合と言う人がいるけれど、実際は家賃と競合する。現実的には、独り暮らしか車かの二者択一という感じがします」(匿名、20代)
「個人的には、車を所有している男性の方が好きです。でも自分所有の車はいらないかな。(中略)ガソリン代も高いし、高速も高いうえに渋滞、渋滞。車に夢を積んでいたのは高度成長期の時くらいじゃないですか」(匿名、20代女性)

クルマそのものの魅力が薄れた?

1ボックスや2ボックス、似たような車ばかりになってきた?(写真はメルセデス・ベンツ日本「B 170 スペシャルエディション」)
1ボックスや2ボックス、似たような車ばかりになってきた?(写真はメルセデス・ベンツ日本「B 170 スペシャルエディション」)

   技術や生産方法は進歩したかもしれないが、車がつまらなくなった、という声も少なくなかった。

「右見ても左見ても、2BOXでATでFFという代わり映えのしない車ばかり。これでは車に対して興味を持てというほうが無理なのでは」(匿名)
「誕生から100年たって、夢のおもちゃから普通の道具になったと、そういう事ではないでしょうか。その点、子育ての道具としての1BOXと、純粋に足としての軽しか売れない日本は、先進的なマーケットだと思います」(ぷりごろた)
「エアコン無し。エアバッグも無し。もちろんオーディオもナビもなしの車を作ったらいいんじゃない。(中略)車重が軽くなれば、エンジンの排気量も小さくできるし、車重との相互作用で燃費が伸びる。四点式のシートベルト採用してエアバックを無くしたら、もっと軽量化できるし。内装もアルミむき出しで十分。車がただの移動手段としての箱と考えれば十分の装備。」(匿名)

環境保護への熱い思い

   「環境への負荷をどうやって減らすか」をテーマにした第2回では、さまざまな視点からの熱のこもったコメントが多かった。目を引いたものを紹介したい。

「環境のことを語る上で大切なことは、持続的発展と両輪でなければいけないことです。環境だけ考えれば全ての産業を止めてしまえばいいのですが、それでは人々が生活できません」(ドッチが上かと言うより)
「日欧のメーカーの環境技術は、どちらも最適と思って競争しているので問題ないと思います。問題は国です。国土交通省は、道路財源で訳わからんキャンペーンを繰り広げている。そのお金で環境技術への研究費を出すとか、未来の国益を考えて税金を使ってほしい」(匿名)
「最終的に、今の石油エネルギーから水素エネルギーに移行する時が来るんです。(中略)飛行機、船、それに電気だって火力発電所の分はCO2が発生しています。(中略)もっとすごい環境技術が開発されると思います」(ロータリー最高)
「水素はエネルギー源にはなれないです。もうしばらくは。(中略)水素の生成には他のエネルギー源が必要で、さらに運搬については反応性の高さから十分な配慮が必要。(中略)エネルギーを消費する側の研究だけを進めても意味がないですよ。」(匿名)
「もはや購買者不在の雇用確保のための公共事業化しているな、クルマ業界。環境をメシの種ぐらいにしか思っていないな。排ガス規制が進んだって、製造の段階はどうなのよ」(匿名)

環境技術なくしてクルマの未来はない

環境対策はどのように進んでいくのか(写真はホンダ「FCXクラリティ」)
環境対策はどのように進んでいくのか(写真はホンダ「FCXクラリティ」)

   これらのコメントは、そのまま"「未来のクルマ」を定義する"という第3回の論議につながっていく。多くのコメントが、未来のクルマに「環境保護」と「安全」を求めていた。

「私は嗜好品な車も、実用的な車も等しく、機関にこだわらずエコカーになっていく必要があると考えます。温暖化の危険性や、資源の枯渇が報じられている通りだとすれば、ですが。」(匿名)
「クルマ業界をエレクトロニクス業界との比較で考えると、(中略)エレクトロニクスにはCPU、ソフト、UI、ネットワークの速度と品質など、達成すべき目標がまだ遠くにあり、更なる向上が求められている。しかし、クルマはこれまで様々な目標達成のために開発し、積み上げられた技術資産の多くが、市場環境の変化に伴って不要になりつつある。動力性能、操縦性能、快適性などだ。(中略)クルマ市場は、ずっと庶民に夢を売って何ぼの世界だったから、庶民の夢が変わった地域から順に付加価値を提供できなくなってきた。(中略)そう考えてくると、クルマの未来を定義するとは、「生活必需品」ではなく「快楽のインフラ」として21世紀に有用であるかを問うことである」(匿名)
「クルマの未来を考えるうえで気になることがある。クルマは、原則として事故の責任をメーカーが問われない、という了解事項が、ユーザーとの間で成り立っているが、この原則が少しづつ崩れてきている。(中略)メーカーの立場が相対的に低下し、国際的な訴訟や補償が多発するようになるだろう。そうなれば、「未来」どころか、現在のようなレベルの機能・品質・数量でのクルマ造りが産業として成り立たなくなる危険性すらある」(匿名)

   クルマの未来は、平坦な道ではない。環境や安全のための画期的な技術開発が求められているだけでなく、クルマそのものの役割や位置づけも見直されるだろう。いわば「生まれ変わる」ほどの変化が必要だ。それは不可能なことだろうか。最後に、第1回に寄せられた「元・開発担当のオヤジ」氏からのコメントで結びとしよう。

「車を誰よりも愛した末に、生涯の生業として身を投じた自動車メーカーの人達は、たとえ内燃機関がなくなっても、地球温暖化に向き合いながら、「個人の乗り物」として、新しい価値や楽しみを模索して、提案し続けると信じています。そんな新しい乗り物を『クルマ』と呼ぶかどうかは別として、楽しみに待ちたいと思っています」

   ※若者のクルマ離れは本当か? 「若」対「壮」激論!クルマ談義(1)
   ※日欧の「環境技術」どっちが上? 「若」対「壮」激論!クルマ談義(2)
   ※「未来のクルマ」を定義しよう 「若」対「壮」激論!クルマ談義(3)

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