2024年 5月 3日 (金)

「スイート」で行く空の旅 高額だけど「ほぼ満席」

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   成田国際空港の開港30周年にあたる2008年5月20日、豪華な「スイートルーム」をもつ世界最大の旅客機「A380」が日本デビューする。国際線だけでなく、国内の飛行機やバスツアーも「セレブ化」が進行し、時間とお金に余裕のある団塊世代の注目を集めている。

ファーストクラスを上回る「スイート」

シンガポール航空の「スイート」 個室タイプになっている
シンガポール航空の「スイート」 個室タイプになっている

世界最大の旅客機 エアバス A380
世界最大の旅客機 エアバス A380

   A380を日本で飛ばすのはシンガポール航空。5月20日から成田-シンガポール路線に投入し、日本発の路線としては初めてA380を定期運行する。

   A380は、ボーイング社の「747」シリーズに対抗するために、エアバス社が開発した世界最大の旅客機。機体は総2階建て構造になっていて、全席をエコノミークラスにすると800人が同時に搭乗できるという。

   話題になっている「スイート」は、ドアで仕切られた2畳ほどの個室タイプ。座席とは別にベッドもあり、就寝時には客席乗務員がベッドメイキングをしてくれる。室内には23インチのモニターもあり、映画などを見ながら7時間前後のフライトを快適に過ごせる。

   シンガポール航空の広報担当者によれば

「A380の開発段階で、弊社のビジネスクラス・ファーストクラスをご利用いただいたことのあるお客様にヒアリングしたところ、プライベートな空間へのニーズが高かった」

ことからスイートの設定にいたったのだという。

   スイートの正規運賃は往復82万3400円~85万1400円だが、「ここ数ヶ月はほぼ満席」。その半数くらいがプライベートな利用だそうだ。

1人1100万の「プライベートジェット旅行」

ゆとりある旅が人気の「三越プレミアムクルーザー」
ゆとりある旅が人気の「三越プレミアムクルーザー」

   「個室」で空の旅を楽しむのは快適だろうが、機内ではもっとリラックスしたい。そんな人には「プライベートジェット」をおすすめしたい。

   JTBグループのロイヤルロード銀座は、高級ツアー「~プライベートジェットで巡る~ 紺碧のエーゲ海、トスカーナの村、パリの夜景を楽しむ10日間」を08年5月8日に発売した。ギリシャ、イタリア、フランスの3か国をプライベートジェットで周遊する旅行だ。

   イタリアではフェラガモ・ファミリーが所有するヴィラを2人だけで貸し切って宿泊するなど、リッチな内容になっている。こちらの旅行代金は1人1120万円。夫婦で参加すると2240万円だ。

「現時点でまだお申し込みはありませんが、お問い合わせは数件いただいています。主に定年退職された60代から70代の方のご利用を見込んでいます」

とロイヤルロード銀座営業課長の谷宏司さんは話している。

   海外旅行だけにとどまらず、国内旅行でも「セレブ化」が進んでいる。全日本空輸(ANA)が08年4月1日から国内線でスタートした「プレミアムクラス」は、従来の「スーパーシート プレミアム」よりも座席間隔を30%拡大して約127センチにした。

   機内食を充実させたほか、シャンパンの提供も始めるなど機内サービスも拡充した。日本航空(JAL)も同様のサービスを展開している。

   またバス旅行にも豪華ツアーが登場している。三越は08年4月1日から、オリジナルバス「三越プレミアムクルーザー」を利用する優雅なバス旅行を展開している。普通のバスは座席数が40席前後なのに対し、「三越プレミアムクルーザー」では10席まで減らして、ゆとりあるシート配列にした。

   旅行代金は1泊2日の場合15万円前後とバスツアーとしては高額だが、現在設定している10コースは「7月の頭くらいまではほぼ満席」(日本橋三越)の状態。こちらもプライベートな空間と時間を大切にする60歳以上の世代に人気が高いようだ。

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