和製ジャニス・ジョプリン 腹の底から歌う「Superfly」

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『Superfly』
Superfly/1st Album/2008年5月14日発売
初回盤(CD+DVD)WPZL-30084/5  3400円
通常盤(CD)WPCL-10477  3150円
ワーナーミュージック・ジャパン


   60年代後半~70年代前半の日本の洋楽シーンは、フラワームーブメントが覆い尽くした。60年代の終盤からヒッピーという言葉が、まるで平和の象徴であるかのように世界を覆いつくし、アメリカがアジアでの反共の橋頭堡として確保するために仕掛けた無益なベトナム戦争がターゲットとなり、戦争とは対極のラブ&ピースが、題目のように唱えられた。

   その急先鋒がロックだった。ボブ・ディランがそうであり、ジャニス・ジョプリンがそであり、ジミ・ヘンドリクスがそうであり、ドアーズがそうであり、グランド・ファンクがそうであり、その集大成がウッドストックだった。

   その影響を日本も受けた。男も髪を長く伸ばし、自然であることが一種のステイタスでさえあった。良いか悪いかは別にして国家とは対極の個の営為が、歴史上初めて管理から解き放たれた時代だった。今考えれば、まるで夢の中の夢のような時代だった。

   Superfly=志帆は、まるでその時代から抜け出たようなスタイルで歌う。ヴォーカルのスタイルも、今時のマイクの前でショボショボと歌うスタイルではなく、腹の底から声を出す、ジャニス・スタイルだ。それが良い。

   まだデビュー1年なのだが、昨年(2007年)の11月にもう1人のSuperflyだったメンバー・多保が抜け、1人で活動を続ける。すでにシングルを5枚発表、そのすべてが、この1stアルバムに収まっている。まるでベスト盤のような趣だが、聴く側にとってはありがたい。パワフルで、あっという間に聴き終える久しぶりのアルバムだ。

   Superflyというバンド名は、元インプレッションズのソウル、R&B・シンガー=カーティス・メイフィールドが映画「スーパーフライ」のサントラとして72年に書き上げた曲名をもらった。

   Superfly=志帆は、今の日本では得がたいシンガーの1人として活躍を期待され、期待通りに今後も活躍を続けていくだろう。


【Superfly  収録曲】

1. Hi-Five
   *au LISMO CMソング
2. マニフェスト
3. 1969
4. 愛をこめて花束を
   *TBS系金曜ドラマ「エジソンの母」主題歌
5. Ain't No Crybaby
6. Oh My Precious Time
7. バンクーバー
8. i spy i spy
   *NISSAN Cube CMソング
9. 嘘とロマンス
10. 愛と感謝
11. ハロー・ハロー
12. Last Love Song
13. I Remember

Disc 2:DVD(初回盤のみ)
1.「ハロー・ハロー」PV
2.「マニフェスト」PV
3.「i spy i spy」PV
4.「愛をこめて花束を」PV
5.「Hi-Five!!!」PV

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