2018年 7月 21日 (土)

まだ誰も知らないバンド「イヴスキャ」の直球ボイス

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『Moreover e.p.』
EVE×SCAPTIVE/2008年8月9日、全国の新星堂で一斉発売
SHCA-1002 /1000円
オーマガトキ


   前回、ネットから生まれたニューカマーとして「らっぷびと」を紹介したが、今回はオーディションで誕生したニューカマーを紹介する。

   EVE×SCAPTIVE(イヴ×スキャプティヴ)。舌を噛みそうな名前だが、誰もが自然とイヴスキャと呼んでいる。それが本人たちにとってOKなのか否かは分らない。元々名古屋を拠点に07年から活動していたイヴスキャ。その年に開催された新星堂オーディション「CHANCE!07」に結成4ヶ月の段階で応募し、見事、全国大会最優秀グランプリを獲得。今年満を持して新星堂「オーマガトキ」レーベルからデビューを飾った。

   すでにインディーズレベルではシングル(MAXIも含め)4枚をリリースしているが、音は俗に言うパワーポップ。メンバーはVo.KONOMIを、Gt.HYOGO、Ba.MASASHI、Ds.YU-KIが支える女子1名、男子3名の編成。KONOMIのヴォーカルは、真っ直ぐでパワー溢れる。リズム隊は正確で力強い。キャッチーで高い音楽性を持っているが、至極まじめな印象を受ける。生き方そのものが音に出ているのかもしれない。

   舌を噛みそうな名前の意味は、本人たちに言わせると「EVE」はメンバーそれぞれが大切にしている言葉をアルファベットにして組み合わせたもので、「SCAPTIVE」は「CAPTIVE(虜にする)」と言う言葉の頭に「SUPER」「最高」「最強」の「S」をくっつけたものだそうだ。

   新星堂のオーディション「CHANCE!」からは、これまでにもAqua Timez、カラーボトルなどメジャーで活躍するバンドも数多く誕生している。EVE×SCAPTIVEは、実力的にも先輩バンドである彼等に引けをとらない。

   まだ、ほとんど誰も知らないバンドだが、これからの展開になにか面白そうな匂いもする。先日、新星堂「CHANCE!07」グランプリ受賞後初となる東京でのライブを観たが、想像以上に完成度の高いステージでデビューシングルからの曲を披露していた。楽しみがひとつ増えた。


【Moreover e.p.  収録曲】
01 Moreover
02 Wan't you!
03 Once more again
04 break away
05 Moreover <Instrumental>


◆加藤 普(かとう・あきら)プロフィール
1949年島根県生まれ。早稲田大学中退。フリーランスのライター・編集者として多くの出版物の創刊・制作に関わる。70~80年代の代表的音楽誌・ロッキンFの創刊メンバー&副編、編集長代行。現在、新星堂フリーペーパー・DROPSのチーフ・ライター&エディター。

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