「おむすび山 赤飯風味」のヒット もちもち食感のヒミツとは?

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ごま塩もちゃんと入ってます
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   ホカホカごはんにまぜるだけで美味しいおむすびが作れるミツカン「おむすび山」。同シリーズから2008年8月に発売された「おむすび山赤飯風味」(価格136円)が、ふりかけ業界稀に見るスピードで売り上げを伸ばしている。年間売り上げが5億を越えればヒットと言われるふりかけ業界にあって、発売1ヶ月で1億5000万円以上を売り上げているそうだ。この売り上げは、「おむすび山」約150万袋に相当する。

   そもそも、ふりかけで「赤飯風味」という発想が新しい。赤飯は、本格的に作ろうと思ったら小豆を煮たりもち米を蒸したりと手間のかかるものなのだが、これは白米に「赤飯風味用」のパウダーをただ混ぜるだけ。白米で本当に赤飯っぽくなるのかという気もするが、実際作ってみると白米の食感がもちもちと変化して、かなり本物の赤飯に近くなるのだ。味も「赤飯風味」と名乗るだけのことはある。

   どうして、「赤飯風味」のふりかけを開発しようと思ったのか。その経緯をミツカンの広報担当者に聞いた。

「様々な味のおにぎりが生まれては消えていくコンビニで、ここ5年くらい赤飯おにぎりが人気だったんですよ。売れ筋ランキングでもいつも上位で。そこで、おむすび用ふりかけのパイオニアである『おむすび山』からも是非赤飯のフレーバーを出せないかなと思ったんです」

   しかし、いざ開発に乗り出したものの、白米でもちもちとした食感を作り出すのには5年程の歳月を要したらしい。

「もちもちとした食感になりそうな食品として、寒天の粉やゼラチン、でんぷんなど色々と挑戦してみたんですけど失敗続きで。最後にたどり着いたのが、やはりもち米粉を使うと一番もち米の食感が再現できるということでした」

   もちもちとした食感が得られるのは、ホカホカごはんにパウダーを混ぜると、特殊製法によって加工されたもち米粉がご飯にコーティングされるから。白米自体の食感が変化する訳ではないが、舌にもち米粉のコーティングが当たることによって、そのもちもちした食感を感じるそうだ。ちなみに、赤飯のあの赤い色も「あずき煮汁パウダー」を白米の表面にコーティングして着色している。

   このまま売り上げを伸ばせば、大ヒット商品の仲間入りを果たすのは間違いなさそうな「おむすび山 赤飯風味」だが、ヒットすることはある程度予測していたらしい。

「発売前に、各家庭で実際に使ってもらってその感想を聞いたところ『主人のお弁当に使ったら、本物のお赤飯と間違えた』『期待しないで食べたけど、本当にもちもちして赤飯っぽくてびっくりした』などの反響があり、非常に好評だったんです。さらに最近では、ごはん食回帰が進んでいるので、ごはんをより楽しむためのバリエーションとして、『赤飯風味』もレパートリーに加えていただけるのではないかと」

   実際、「おむすび山」シリーズ全体の売り上げも、近年のごはん食回帰によって伸びているそうだ。

   82年に発売され、今年で25年目を迎えた「おむすび山」。お弁当の彩りを気にする主婦のために、「おむすび山」は「視覚」を切り口に色とりどりのふりかけを発売してきた経緯がある。しかし、今回の「赤飯風味」という、味もさることながら「食感」に着目した商品でのヒット。果して「赤飯風味」は、「おむすび山」のさらなるブランド活性化につながるのだろうか。今後の売れ行きに注目したい。

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