「生物大使」に「ポッキー」のあのコが就任
「大使」に就任した忽那汐里さん
2009年7月につくば市で開催される国際生物学オリンピックをPRするため、2月9日、女優の忽那汐里(くつな しおり)さんが、「生物大使」に任命された。
国際生物学オリンピックは、世界中の高校生を対象にしたコンテスト。生物学への関心を高めるとともに、各国の生物学教育の情報交換や国際交流を目的として1990年から世界各地で毎年開催されている。20回目となる2009年の大会は、初めての日本での開催となる。
この日、上野・国立科学博物館で行われた「生物大使任命式」では、国際生物学オリンピック2009組織委員会・井村裕夫委員長が同イベントの趣旨と概要を説明。日本は05年から参加しているが、「残念ながら、まだ満足できる結果を得ておりません」とし、今回、日本開催が実現したことで、「これを機会に、できるだけ多くの人に生物学への関心を持っていただきたいと思います」と話した。
「生物大使」に選ばれた忽那汐里さんは、92年生まれの16歳。現在、グリコの「ポッキー」のCMをはじめ、TVドラマなどで幅広く活躍している。生物学オリンピックに出場する高校生と同年齢ということとオーストラリア育ちであること、また忽那さん自身もカモノハシなどの生物が大好きということから任命された。忽那さんは、今回「生物大使」に任命されたことに関して、
「はじめ生物学と聞いて、難しい印象を持っていたのでパニクったんですけど、やっぱりずっとオーストラリアで育って、色々な生物とふれあってきたので、素直にうれしいですね」
と感想を述べ、
「生物学オリンピックは私自身も楽しみです。皆さんに、今以上に興味を持ってもらえるよう、生物学の魅力を伝えていきたいと思います」
と、今後の意気込みを語った。3月20日には、動物とのふれあいを通じて生物の面白さをPRするため、上野動物園の1日園長に就任することが決まっている。