この酒器の薄さをまず見ていただきたい。口に当たるあたりは1ミリにも満たないのではないだろうか。ここまで木を薄く挽き、一方は熱を加えて変形させ、さらに漆を塗る。飛び抜けた職人技だ。石川県加賀市の伝統工芸、山中漆器の「彰宣(しょうせん)という工房のもの。僕のスタッフの1人がこのブランドを気に入ってこのところよく手に入れている。技術者のノウハウとデザインのチカラの「交差点」
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