マンハッタンに「ビーチ」出現 ゴルフ場やクラブイベントも

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   アメリカは、5月25日のメモリアルディから、夏の到来。ニューヨークでは、セントラルパークの無料コンサート、映画の野外上映、ダンスなどイベントがてんこ盛りのシーズンに突入です。

   日本と違って、夏になっても、白いままの肌がカッコ悪いとされるこちらでは、何を着ても映える小麦色になるために、みんな努力を惜しみません。最近は、エアブラシで色付けするスプレータンのサロンに行く人も出てきましたが、この不況のご時世、サロンに通える人は限られた人たち、より手軽なセントラルパークの週末の芝生は、水着の若者でいっぱいになるのです。

400トンの砂を運び込んだビーチ

ビーチからは、ブルックリンブリッジが大迫力で見える(写真上)。
ウォータータクシーは、1日乗り放題が$20、片道$3.00から(写真下)
ビーチからは、ブルックリンブリッジが大迫力で見える(写真上)。 ウォータータクシーは、1日乗り放題が$20、片道$3.00から(写真下)

   水着と言えば、マンハッタンのサウスストリートシーポートに、5月30日にオープンするのが、ウォータータクシービーチ。タクシーと同じ黄色のカラリングの船体で、マンハッタンとクイーンズやブルックリンなどをつなぐ周遊船の会社が経営し、400トンの砂を運び込んだビーチに、9ホールのミニゴルフ、メニューも充実した飲食施設も併設し、有名DJのクラブイベントも計画されている。このウォータータクシービーチは、マンハッタンの国連ビルからイーストリバーをはさんだ対岸のロングアイランドシティに第1号が、2004年にオープン。当時は「人造ビーチなんて」と、半信半疑だったニューヨーカーも、ビーチバレーコート、ジューシーなハンバーガーにサングリア、夜はコンサートや映画祭となれば足を運ばずにいられない。地下鉄のほか、ウォータータクシーで乗り付けられるアクセスのよさも手伝って、たちまち人気ビーチになりました。砂のお城を作ったりして遊ぶ子供から、会社帰りにビールを一杯引っ掛けるサラリーマンなど、立ち寄る人もさまざま。この成功によって、今年はマンハッタンとガバナーズ島にビーチをオープンさせることになったようです。

   「人造ビーチで満足しているなんて、ニューヨーカーはかわいそう」とお思いの方、実は、ニューヨーク近辺には地下鉄で行けるコニーアイランドなど、たくさん海水浴場があるのです。その中でも、ニューヨーカーにもあまり知られていない、とっておきのビーチを紹介しましょう。

ゲイビーチや東海岸最大のヌーディストビーチも

何もないビーチで、帰りの船の時間までのんびり。30分ほど海岸線沿いに歩くとヌーディストビーチに
何もないビーチで、帰りの船の時間までのんびり。30分ほど海岸線沿いに歩くとヌーディストビーチに

   ウォールストリートのすぐそばのピア11からニュージャージーからの通勤用に出ている高速船Seastreak。この船が、夏の週末だけ、サンディフックビーチを迂回するのです。サンディフックは、9キロに及ぶ長い砂浜が続く半島で、高速船のバーで買ったコーヒーを飲みながらベラザノ橋などの景色を眺めているうちに、35分あまりでビーチに到着。

   かつて軍の要塞があった場所で、長い砂州を利用して大砲の射程をテストしたこともあったそう。野鳥の営巣保護のために、遊具やカイトは禁止され、自然そのままが残る美しいビーチは、ライフガードも常駐し、マンハッタンや激混みのコニーアイランドビーチが遠くに見えます。そして、この長い砂浜には、ゲイビーチや東海岸最大のヌーディストビーチもあるのです。私は行った事はないけれど、若い女性がいるのかと、期待して出かけて行った男性の友人達は、裏切られた思いとともに、アメリカの肥満社会を嘆きつつ帰ってきました。

   地下鉄や船など公共の交通施設で行けるビーチ。ニューヨーカーの贅沢は、こんなところにあるのかもしれません。

坂本真理

【プロフィル】
坂本真理(さかもと まり)
明治大学卒業後、在日米空軍横田基地で写真中隊に勤務。ロータリークラブ大学院奨学金で、アメリカ留学後、東京で「AERA」や「Hanako」など雑誌の写真の仕事をし、99年からニューヨークのアッパーウエストサイドに在住。

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