"環境対策の自動車"というと、「プリウス」や「インサイト」のようなハイブリッド車を思い浮かべるのではないだろうか。しかし、富士重工業と三菱自動車が2009年6月初旬に相次いで発表した環境対策車は100%電気自動車。しかも家庭用電源から充電できる「プラグイン」タイプだという。「富士」はフル充電に8時間 最高速度は100km/hお手軽に充電できる電気自動車、どこまでシェアを伸ばせるか?(上が「プラグインステラ」下が「i-MiEV」)富士重工業が発表したのは「スバルプラグインステラ」。軽乗用車「ステラ」をベースに、高性能リチウムイオン電池に最高出力47kWのモーターを組み合わせた電気自動車。最高速度が100km/h、10・15モードでの走行距離は90kmを達成する。家庭用100V交流電源での充電が可能。電池が空の状態からフル充電までにかかる時間は8時間で、200V電源を使うと5時間、専用の急速充電設備を用いれば電池容量80%までの充電を15分でこなすという。納入は09年7月下旬を予定しており、価格は472万5000円。「三菱」の走行距離は160km フル充電には14時間三菱自動車は、「i」をベースにした「i-MiEV」を発表。リチウムイオン電池を床下に配置し、最高出力47kWのモーターなどのパワーユニットを荷室下に納めるレイアウトを採る。10・15モードで160kmの走行距離を達成し、充電方法と充電にかかる時間は200V交流電源のときが7時間、100V電源が14時間、専用の急速充電器を使うと電池容量80%まで30分。09年7月下旬からの販売だが、年内は法人や自治体向けとし、個人向けの本格販売は09年7月下旬から受付を開始し、2010年4月を見込んでいる。価格は459万9000円。