ロサンゼルスだって同じ 夏は「ひんやりスイーツ」

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   こちらで公開中の映画「ジュリー・アンド・ジュリア(Julie & Julia)」で、メリル・ストリープが1960年代にTVシェフとして活躍したジュリア・チャイルドを演じている。プール付きで、いくつもの部屋があり、もちろんキッチンも広くて…という豪邸をこちらではみかけるが、うらやましい限りの広いキッチンで料理をすることはなく、おいてあるスパイスも含めて、飾りにすぎない、という話もよくきく。だが昨今のアメリカ人の食への高い関心が映画に反映され、また人気を呼んでいるそうだ。

   料理の楽しさに新たに気づいたり、知り始めたりした人たちが映画を見に行き、ジュリアの本を購入。その結果、アマゾンでは彼女の著書「マスタリング・ジ・アート・オブ・フレンチ・クッキング」が1位を獲得している。

サプリメントを加えられるスムージー

「ジャンバ・ジュース」のストリベリーホワールは苺とバナナにリンゴ・苺ジュース入り
「ジャンバ・ジュース」のストリベリーホワールは苺とバナナにリンゴ・苺ジュース入り

ニュージーランドのアイスクリーム・チェーン店のアイスも登場
ニュージーランドのアイスクリーム・チェーン店のアイスも登場

   食といえば、去年の夏まではフローズン・ヨーグルトブームで先駆者の「ピンクベリー」に追随して、次から次へとフローズン・ヨーグルトショップが開店。元アイスクリーム・ショップだった空き店舗には当然にようにフローズン・ヨーグルトショップが入っていましたが、今年はそのブームも収束。不景気も重なって、味や立地条件がいまいちなお店は閉店へと追い込まれているようです。

   不景気で人員削減などには追い込まれているものの、暑い日には必ずといっていいほど行列をなしているお店はスムージー専門ショップの「ジャンバ・ジュース」です。たくさんのフルーツと、好みによってビタミンやプロテイン、ファイバーなどのサプリメントを加えることのできるこのお店が提供するスムージーは定番となったよう。フルーツのもったりとした風味がのこったフルーツジュースといえば、わかりやすいでしょうか?

   レジで注文する際にサプリをいれるかどうかきかれます。その後、ジューサーにフルーツをいれて、ミキサーしてできあがりと簡単。フルーツの自然な甘さもいろんなフルーツやジュースが入ることでボリューム感があり、けっこうおなかがいっぱいになります。それでも食べたあとは、こってりアイスクリームと違ってさっぱりすっきり。

   ダイエットブームの影響のためか、ソフトクリームショップ、デイリー・クイーンもアイスクリーム・ショップの「ベン・アンド・ジェリーズ」も店舗数が減りました。がんばっているのはBRアイスクリームぐらいでしょうか? こちらでもファンが多いハーゲンダッツのアイスクリーム・ショップは、私の住むオレンジカウンティでは有名ファッション・モールでしかみかけません。

   専門ショップはなくとも、スーパーで売られているアイスは充実しています。一番好きなのはチョコだ、といっていたのは、ジェラート専門店を経営していた友人です。そのせいかスーパーで売れているチョコレート・アイスの種類の多いこと。ハーゲンダッツのアイスだけでも、ミルク・チョコ、ダーク・チョコ、ジャバ・チップ、チョコレート・ピーナッツ、チョコレート、チョコレートチップ等々きりがありません。

   アメリカ人は本当にアイスクリームが好きらしく、スーパーでは「抱きかかえて食べるのか?」と思ってしまうほどの大きな入れ物サイズでも売っています。あんなのを毎日食べていたら絶対に肥満になると思うし、私なぞは数口食べるだけでその甘さに辟易(へきえき)して、梅干しやおせんべいなどお口直しがほしくなるぐらいです。

   アイスクリームのみならず、ソルベも充実しているアメリカのスーパー。前述の友人によると、フルーツ系ソルベを買っていくのはメキシカンのお客さんが多いそうですが、日本人好みの甘さはソルベのそれのほうが限りなく近い気がします。

   すっかりスーパーのアイス・コーナーでも定番の品となってきた「チャオ・ベラ」のアイスは、ピスタチオ味など他と違う味が売られていてとても新鮮です。

「シェービングアイス」や「パッピンス」も

こんなにボリュームのあるパッピンスも
こんなにボリュームのあるパッピンスも

   さて日本人であるわたくしは暑い夏がやってくるとかき氷が食べたくなるのですが、日系スーパーで週末の出店でしか出会えない味。それなのでかわりに食べるのがシェービングアイスといういわゆるかき氷か、韓国系友人に教えてもらった韓国かき氷なるパッピンス。特に後者はフルーツや小豆に餡もたっぷりはいっていて、日本のかき氷に近い。お店によってパッピンスの味は違うのですが、異国の地でかき氷を堪能したいものにとっては十分満足できる品なのです。

   それにしてもあまーくて、こってりしているアメリカのアイスは食べるとすぐに太る。Soy Iceを薦める人もいるけれど、味はいまいち。食への興味が増しているならいまこそ、アメリカならではの食材を使って、日本で食べられるようなおいしい冷たいスイーツをどこででも気軽に食べられるようにしてほしいものです。

野村香奈

【プロフィル】
野村 香奈(のむら かな)
1970年鹿児島生まれ。上智大学卒業。「AERA」「週刊朝日」で主にエンターテインメントの編集を担当した後、2000年8月に結婚により渡米。ロサンゼルスの日系無料情報誌でライターも経験。趣味はドライブ、おいしいものを食べること、情報収集、そして、MLB(メジャーリーグ)観戦。LA TimesとPeopleを愛読。現在、ロサンゼルス近郊のニューポートビーチ市(Newport Beach)在住。

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