【Paris発】男性客急増の占いサロン  関心はマジに「恋愛と起業」

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   フランス国立統計経済研究所の資料によると、フランス人の2人に1人が占い師に診てもらった経験があり、そのうち4人に1人が定期的に占い鑑定を受けているという。最近は電話やインターネットを使っての鑑定も盛んで、特に男性客が増える傾向にあるという。 不況による社会不安から占いに走るのか?一体、フランス人男性が占いに求めるものは何なのか?

三大関心ごとは仕事、健康、恋愛

サロンを主催する、占い師イヴさん
サロンを主催する、占い師イヴさん
常連客は、お気に入りの占い師を指名
常連客は、お気に入りの占い師を指名

   フランスでは占いサロンと呼ばれるイベントが盛んで、これはホテルの会議室やレストランに、数名の占い師が待機しており、そこに行けば、相場よりも安く鑑定が受けられる。ただ、占いの相場なんて、あってないようなもので、有名占い師になると1回の鑑定料が500ユーロ以上する、と聞く。

   さて、今回、パリ・リヨン駅近くのホテルを会場に毎月定期的に開かれている"占いサロン禅Le Salon Voyance ZEN"を尋ねてみる。10日間の開催期間中、毎日4人の占い師が待機していて、一回の鑑定料は30分50ユーロ、1時間90ユーロ。このサロンの主催者、イヴさんに昨今の占い事情を伺った。「鑑定に来る人の三大関心事といえば、仕事、健康、恋愛です。最近の傾向としては、この不況で、仕事のことで悩んで相談に来る人が少なくないこと。また、男性客が増えていますが、恋愛運について知りたい、という人が以前より多くなっています」。さすが、恋愛の国フランス、恋占いも女性の専売特許ではないのだ。"彼女ができても長続きしない"、というのが最近のフランス人男性の悩みらしいが、イヴさんによると、「女性が経済力をつけたので、愛が冷めれば子どもがいても簡単に離婚する、籍を入れていないカップルでも女性の方から別れを言いだすパターンが多い。女性の恋愛に対する考え方が変わり、より自由になっているため、古い恋愛観にとらわれたままの男性が戸惑っている、という印象がありますね」

不況下の起業も占い頼み

日本のタロットカードを使うフランス人占い師も
日本のタロットカードを使うフランス人占い師も

   「また、このサロンの常連客には実業家や会社経営者が少なくありません。と言っても、独立するべきか、とか、この仕事はあたるだろうか、なんて漠然とした相談に来る人はいません。実業家、会社経営者として成功する人はたいてい直感、大六感を備えていますが、新しい事業について、しっかりリサーチをし、入念なプランを立て、成功の予感もある。その予感の部分について、さらなる確信を得るために占い鑑定に来るというパターンが多いですね」。言われてみれば、取材中、2人ほど上等そうなスーツを着たリッチな雰囲気の男性が入ってくるのを見かけた。有名実業家や政治家はたいてい、ひいきの占い師がいる、なんて聞いたことがあるが、なるほど、彼らも別に占い師のご託宣を鵜呑みにしているのではなく、"最後の一押し"を求めて鑑定してもらっているわけだ。

   男性の間で占い人気が高まっているのは、不況こそビジネスチャンスと起業をねらう人たちが増えているから?

江草由香

【プロフィル】
江草由香(えぐさ ゆか)
フリー・編集ライター。96年からパリ在住。ライターとして日本のメディアに寄稿しながら、パリ発日本語フリーペーパー『ビズ』http://www.bisoupfj.comの編集長を務める。著書は芝山由美のペンネームで『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』。趣味は映画観賞。

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