「ハーバード白熱教室」で話題の講義が書籍化

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『これからの「正義」の話をしよう』
『これからの「正義」の話をしよう』

   早川書房は、NHK教育テレビ『ハーバード白熱教室』(日曜18時~)で一躍有名になった米ハーバード大学・マイケル・サンデル教授の講義を基に書かれた『Justice: What's the Right Thing to Do?』の和訳版、『これからの「正義」の話をしよう』(訳・鬼澤忍)を2010年5月22日に発売した。

   サンデル教授の講義「Justice」は同大学史上最多の履修者数を記録し、ゆうに1000人を超える学生で埋まった講義風景は人気ミュージカルさながらだ。そこでサンデル教授は「正義」をめぐる哲学の問題を学生と議論する。「殺人に正義はあるか」「命に値段はつけられるのか」「お金で買えるもの 買えないもの」「能力主義に正義はない?」などがテーマとなり、アリストテレスやジョン・ロールズ、ジョン・ロックら古今の哲学者たちの思考を吟味することで見えてくるものを検証。同書ではその内容が口語ではなく書き言葉で分かりやすく綴られている。

   哲学や倫理というと難しい話になりがちだが、講義では我々の日常において知りうる事象を例として取り上げ、関心・興味を遠ざけない。カントの道徳哲学を探求する方法を議論する中で、ホワイトハイス内における性的スキャンダルが表面化したクリントン元大統領による「嘘の報道対応」を持ち出しているのが好例か。

   単行本(ハードカバー)、384ページ。定価2415円。

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