もうひとつの戦後史、ミクロネシア「日系人」たちのあの時、そして今

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ミクロネシアで活躍した日系人の物語
ミクロネシアで活躍した日系人の物語

   戦争はさまざまなドラマを生む。「ススムとトシヲの物語」も例外ではない。

   青い海、青い空――いまでは観光やレジャースポットとして人気を呼ぶミクロネシアの島々も、次々に入れ替わる宗主国に翻弄されるという時代があった。日本がその大部分を「南洋群島」の名で統治下に置いていたのは敗戦までの約30年に及ぶ。南洋雄飛の夢を抱いて日本から移り住んだ人々も多く、ミクロネシア連邦チューク(旧称トラック)の伝統的大酋長になったススム・アイザワ、同連邦の初代大統領となったトシヲ・ナカヤマの両氏は、いずれも日本人の父とミクロネシア人の母の間に生まれた2世だ。ススム・アイザワ氏は一時、日本に渡り、プロ野球選手として高橋ユニオンズなどに所属した経歴で話題になったことがあるため、知っている人も多いだろう。

   両氏は2006年、2007年に相次いで鬼籍に入った。どちらも享年75歳だ。

   産経新聞出版から10年7月29日に発売された新刊本『南の島の日本人 もうひとつの戦後史 』(著・小林泉)は、2人の生き様を通して、当地に生きる約4万人の日系人たちの姿・思いを浮き彫りにしている。太平洋諸島研究所理事である著者の小林氏は、同書を上梓することで、日本と海外日本人との関係史について考え直すきっかけにしたいとエピローグに記した。

   単行本、230ページ。定価1680円

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