「追っかけ」と結婚したアイドル、その華やかで純粋な生涯

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アイドルの突然な引退は実にドラマチック
アイドルの突然な引退は実にドラマチック

   「元祖アイドル」と「元祖追っかけ」の恋の行方やいかに? 講談社は、女義太夫として名を馳せた竹本綾之助の半生を綴る『星と輝き 花と咲き』(著・松井今朝子)を、2010年7月16日に発売した。

   竹本綾之助(本名・石山園)は大阪に生まれ、幼少のころから浄瑠璃に才を見せ、母(実際は叔母)のお勝に導かれるまま義太夫の芸を身につけていき、1885年ごろに上京。浅草の寄席に男装・ちょんまげ姿で出演し、美声を披露したのがきっかけで、竹本綾瀬太夫(後の5代目竹本土佐太夫)に入門し竹本綾之助と名乗った。端麗な容姿も手伝って書生らを中心に人気に火がつき、追っかけまで出現するフィーバーぶりは、まさしくアイドルのはしりと言っていい。

   小説では、そんな綾之助が、追っかけの書生と恋に落ち、妊娠・結婚。引退するまでが描かれている。松竹で歌舞伎の企画・制作にあたった松井さんの経験や知識が存分に生かされているのはもちろんのこと、テンポのいい流れるような文体で読者を飽きさせない。 単行本、266ページ。定価1575円。

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