ガンに支配されてたまるか 若い夫婦の「孤独」で愛に満ちた闘い

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『天国の薫 世界で一番キミが好き』
『天国の薫 世界で一番キミが好き』

   がんは、ある日、平凡ながら幸せに暮らしていた3世代7人家族を襲った――。講談社から、2010年7月に発売された新刊本『天国の薫 世界で一番キミが好き』が話題を呼んでいる。

   1997年夏、妻の薫さんが乳がんの宣告を受けた。がく然とする夫の泰蔵さん。夫婦は、悩んだ末、2人の娘や友人たちにもその事実を伝えず、前向きに病と闘う道を選択する。病院通いを「デート」と呼び、がんの存在を脇役に追いやり、日々の生活を楽しむことを第一とした。

   しかし、がんは転移を重ね、2005年2月20日、薫さんの命を奪う。享年41。夫婦2人の闘病生活は7年半に及んだ。薫さんが亡くなったとき、大学生だった2人の娘、瞳さんと渚さんは、最近、こんなことを言ったという。

   「私たちは、いつか、お父さんよりずっと素敵な男の人とめぐりあって結婚するよ。そして、お母さんとお父さんみたいに仲のよいカップルになるね」 かけがえのない家族のことを、再認識させてくれる本だ。

   単行本、194ページ。定価1365円。

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