「極秘資料」公表でもなぜ沈黙? バチカン財政「不透明な現実」

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陰謀論より酷い現実『バチカン株式会社―金融市場を動かす神の汚れた手』
陰謀論より酷い現実『バチカン株式会社―金融市場を動かす神の汚れた手』

   イエス・キリストの名を借りたカトリック教会史上最悪の不正金融操作の実態とは――。柏書房は、2010年9月24日、新刊本『バチカン株式会社―金融市場を動かす神の汚れた手』(著/ジャンルイージ・ヌッツイ、監訳/竹下・ルッジェリ・アンナ、訳/花本知子・鈴木真由美)を発売した。イタリアでは20万部を超える空前のセールスを記録した書だが、バチカンはもとより、テレビや新聞も沈黙したのはどうしてか。もちろん、そこには重大な理由が潜んでいるからだ。

   同書は、「反バチカン本」ではなく、人々の信頼を裏切った者たちの事実を語っているにすぎない。20年以上にわたってカトリック教会の資金管理に携わったレナード・ダルドッツィ師が「この書類を公表すること。何が起きたのかをみなが知るように」と遺書に書き添えて遺した極秘資料は4000点を超えるといい、公表によって白日の下にさらされたのがバチカン財政の「不透明な現実」だった。

   第1章では、ダルドッツィの極秘資料をもとに、バチカン財政運営のありようを一つひとつ再現。第2章では資料から離れ、さまざまな事実と初公開の証言を紹介する。

   なお、資料はウェブサイト(http://www.chiarelrttere.itの「Vaticano S.p.A.」バナーが入り口)で公開しているので、誰でも見られる(ただし、イタリア語のみ)。

   単行本、464ページ。定価2520円。

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