シルバニアファミリー 遊んだことある人「幸福度高い」

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   エポック社の「シルバニアファミリー」が発売から27年目を迎えた。子どものころによく遊んでいたという人の中には、今では母親になっている人も多いだろうが、ここにちょっと興味深い調査結果がある。幼少時、「シルバニアファミリー」で遊んだことが「情操面の発達に好影響を与えている」というものだ。

情緒性とコミュニケーション能力の項目で得点高い

「東京おもちゃショー」でもシルバニアファミリーのブースが設けられ、商品が展示された
「東京おもちゃショー」でもシルバニアファミリーのブースが設けられ、商品が展示された

   エポック社が、東北大学の川島隆太教授の指導のもと調査を行い(2011年6月発表)、幼少時にシルバニアファミリーで遊んでいた20~25歳の女性(200人)と遊んでいない女性(200人)について、大人になった現在の性格と主観的な幸福度に違いがあるか、以下の2つのテストや検査で比較している。

   人格検査の「NEO-FFI」では、情緒性とコミュニケーション能力に関わる項目「外向性」と「誠実性」での得点が高かった。「外向性」の得点が高いと社交的で快活、「誠実性」が高いと秩序や良心を大切にしているとされる。シルバニアファミリーを用いたごっこ遊びを通じて、他者と接することの楽しさ、そのために秩序を守ることなどを学び、のちの性格にも影響を与えているのではないかと考えられるという。

   さらに、世界保健機関(WHO)が開発した心の健康度を測定する質問紙「WHO-SUBI」を使って調べると、心の健康度(主観的幸福度)が高い傾向にあった。イギリス人女性にも同じテストを行ったところ、シルバニアファミリーで遊んでいた人の方がやはり、幸福度が高いという結果も出た。

発売当初から変わらないテーマは、自然、家族、愛

キャラクターがお出迎え
キャラクターがお出迎え

   これらの調査にあたった、東北大学加齢医学研究所・川島隆太教授は、次のように指摘している。

「人形を使ったごっこ遊びでは、まず場面やストーリーを考える。そして、より楽しむために自分の中に時間や空間を作り出して操作する。その時、想像の中ではさまざまな登場人物があらわれ、ストーリーを頭に思い浮かべながら、その人物の身になって考える。こうした他者の気持ちを慮り行動する能力は、良好な人間関係に欠かせない。ごっこ遊びが、自分の精神世界を広げ、社会性を形作るトレーニングになると考えられる」

   シルバニアファミリーは、動物をモデルにした小さい人形や家、家具、着せ替えられる洋服などを使って、ごっこ遊びのできる玩具。森に囲まれたシルバニア村に住む動物たちというストーリー設定があり、日本だけでなく世界40か国以上で販売されている。

   アイテムは当初、家の中にある家具から増やしていったが、11年2月には「おでかけファミリーカー」が登場。それにともなって、11年4月には「森のハンバーガー屋さん」が、11年6月には「アイスクリームワゴン」なども発売された。動物の家族たちは、家の中だけでなく、外へも行動範囲が広がっている。

   2011年6月16日に始まった「東京おもちゃショー」でも、シルバニアファミリーのブースが設けられ、ほのぼのとした動物の家族の様子が展示されていた。

   シルバニア事業部・エグゼクティブマネージャーの川島悟さんは「発売当初から変わらないテーマは、自然、家族、愛です。今後も、子どもたちがふだん生活する時、実際に目にするもの、身近なものを作ろうと思っています」と話す。それは、子どもたちの日常生活の中で起きたこと、また、子どもたちがやってみたいと思ったことの追体験を、ごっこ遊びの中に取り入れてほしいからにほかならない。

   「店頭やイベント時には、実際に遊べるようにプレイコーナーを設けますが、知らない子同士が遊んでいる側で、見ている母親たちが笑顔でいるのが印象的。それと、発売から26年経って、母親が昔持っていたものと今売っているものを買い足して、自分の子どもと遊んでいると聞いたこともあります。こんな風に、家族や友だちとコミュニケーションしながら遊んでもらえるのがうれしいですね」と、川島さんは笑顔を見せた。

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