2024年 4月 29日 (月)

【北京発】「黄砂」吹けば洗車屋もうかる 行列の先にえっ!?の光景が

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自動洗車機と思いきや中は人力!

ガソリンスタンドに設置された自動洗車機(人力)
ガソリンスタンドに設置された自動洗車機(人力)

   ガソリンスタンドに設置された洗車機には行列ができていた。黄砂で雨が降った翌日で、あまりの汚さに皆、耐えられなくなったのだろう。ところがこの洗車機、見かけは日本のと同じような門のようなところに車を進入させていくのだが、よく見ると、内側にあの巨大な回転ブラシが見えない。実は中は「人力」だった! この「洗車機」の中に車を進めると、まず高水圧のホースで全体に水を噴射(人間がやる)。その後、少し車を進めると、洗剤の泡が吹きつけられ、雑巾で拭かれ、また少し進めると、水洗いしてくれ、最後は乾拭きである。「洗車機」の外に出ると、車内のゴミを掃除機で除去、タイヤ周りを拭いてもらって終わりとなる。総勢3、4人で15分ほどの作業だ。

3、4人が15分ほどかけてピカピカに
3、4人が15分ほどかけてピカピカに

   お値段は乗用車40元、SUV50元、MPV80元とある。地下駐車場やスーパーなどでの洗車が10~20元、路上での洗車が5~10元程度だそうなので、それらに比べるとお高いが、とりあえず車はピカピカ状態になる。しかし悲しいことに、洗車直後にほんの少しでも雨が降ると、元の木阿弥。この日の翌日にほんの少しの雨が降り、車はまた泥車に戻った。雨が少ないとはいえ、何しろ大気中にいろいろ混じっているので、少しの降雨でも車はすぐ汚れるし、雨でなくても大気中の汚れの付着率は高い。洗車とのイタチごっこに疲れると思うのだが、意外と泥車状態で走っている車は少ない。車はステータスシンボルでもあり、泥車のままで走るのはオーナーのプライドが許さず、手間とコストをいとわないのだろう。黄砂も大気汚染も相変わらずの北京では、洗車ビジネスの衰退はなさそうだ。

文:小林真理子

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