2024年 3月 19日 (火)

求められる食品の安心感 ニーズ高まる賞味期限長い「ロングライフ製品」

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ロングライフ商品の例
ロングライフ商品の例

   森永乳業は2011年6月15日、20~40代の主婦400人を対象として、東日本大震災前後(3月と5月)に行った「食べ物」に関する意識調査の結果を発表した。

   賞味期限が過ぎた食品を未開封のまま破棄したことがあるか聞くと、震災前は「ある/時々ある」と答えた人は、合計28.0%だったのに対し、震災後は合計22.8%でほとんど差がなかった。震災後の調査では「食べ物のありがたみを痛感した」と回答した人が9割(87.8%)いたにも関わらず、賞味期限切れの廃棄に対しては意識の変化はあまりないようだ。

   また、震災後の調査で、食品を購入する際に重視することを聞くと、牛乳、飲料・ジュース、ヨーグルト、ゼリー・プリン、チーズについては、「低価格」と「味」に次いで多かったのが「賞味期限が長い」ことだった。調査を監修した、清水みゆき日本大学 生物資源科学部教授は、次のように指摘する。

「震災後に商品の供給がままならず、店頭では『いつ買えるかわからないから』と余分に買ってしまったものが消費できなくなり、未開封のまま廃棄された現状が読み取れた。こうした経験から、日付表示を確認することで食品の安全をはかっていた消費者が今後、賞味期間が長く、ストックしておけるという安心感を求めるようになると予想する。風味や安全性を損なわず賞味期限の長いロングライフ製品のニーズも高まるだろう」

   森永乳業には、無菌充填(じゅうてん)技術による独自の「ロングライフ製法」がある。食品と容器の滅菌を別々に行い、無菌環境下で充填、包装することで、保存料不使用かつ風味をそのままにした長期保存を可能とする技術だ。「ロングライフ製法」によって作られた商品には、常温保存可能な「森永牛乳(200ml)」(賞味期限60日間)や冷蔵保存の「牛乳プリン」(同90日間)、「森永絹ごしとうふ」(300日間)、チルドカップタイプのコーヒー飲料「マウントレーニア」(同60日間)といったものがある。

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