6月はジューンブライドとあって、ホテルやコンベンションセンターなど、さまざまな場所でブライダルフェアが開催されています。会場にはウエディングドレス、結婚指輪、写真サービス、エステなどのブースが並び、未来の花嫁・花婿に対するアピール合戦が繰り広げられます。私が覗いてきたのは、CONRADBANGKOのブライダルフェア。ビュッフェが試食できたり、美容講座やファッションショーがあったりと、結婚の予定がない人でも結構楽しめる内容。ちなみにコンラッドで式を挙げる際のお値段ですが、50名招待のランチビュッフェが付くコースが100,000バーツ(約30万円)とのことです。1日がかりで行われるタイの結婚式ファッションショーなど、さまざまな催しが開催されるでは、実際の結婚式は? というと、地域によっても、家によっても違うようですが、私が以前参加したのは、バンコク在住の日本人カメラマン・嶋くんと、タイ人美女・プンチャヤーさんとの結婚式。バンコクなどの都心部ではアパートに住む人も多く、田舎のように花嫁の自宅で結婚式を挙げる…というわけにもいかず、結婚式場やホテルで式を挙げるカップルが増えているそう。嶋くんの結婚式も、バンコク市内の結婚式場で行われました。 式は午前中から行われます。仲人らしき人に従いながら、誓いの言葉などを交わします。その後お坊さんが登場。2人の幸せを祈祷し、聖糸、聖水の儀式に移ります。白い糸を新郎と新婦の頭に巻きつけ、手に水をかけます。糸は、お互いの運命が結びついていることを意味し、水はこれからの生活が清らかであるようにとの願いが込められているそうです。9人のお坊さんがズラリ。タイでは9という数字が好まれるその後、新郎が新婦の両親に結納金を渡します。なんてオープン!と驚きましたが、タイでは新婦の両親が結納金を了解して、初めて結婚が認められます。その金額が払えるかどうかで、新郎が本当に新婦を幸せにしていけるのかが見極められるということ。ただ、必ずしも結納金がないと結婚できないというわけでもないようで、結納金なしで結婚したというタイ人カップルの話しも聞きますが、外国人は、そうもいかないようです。これらの行事を厳粛にというよりは、参列者は会場を出たり入ったりしながら割と自由な感じで見学。一番の盛り上がりは結納金の披露と、参列者が聖糸を新郎・新婦の手に巻きつけるところでした。最後は記念撮影でお開きとなりました。衣装チェンジは花嫁だけではない!?式の前に用意したウェルカムボードが並ぶ 結納金もこの場で渡される。新婦のお母さんが持ち帰りました披露宴は夕方から開始。同じ建物の別フロアで行われたのですが、式から披露宴まで時間があったので、式に出ていたタイの子たちも一旦どこかに退散していきます。何をしに?と思っていたのですが、帰ってきた彼女たちをみてビックリ。式での伝統的なタイの民族衣装から披露宴用の服装に着替えて戻ってきたのでした。決めるところは決める!というのがタイ人らしいです。披露宴は、新郎新婦の紹介、乾杯、ビデオ上映会、両親へのお礼の言葉、カラオケ大会と夜まで続き、各自ばらばらと解散。このあたりは、みんなで楽しもうという感じで、日本の披露宴とそれほど変わりはありません。ただ、タイでは黒い服は結婚式にはふさわしくない色とされているので、出席の際は気をつけて。タイ人にならい、華やかな色で参加しましょう。美濃羽佐智子
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