駅でたまたま開催されていた茨城物産展をのぞいてみたら、有無を言わせず目に飛び込んできたのが「メロンカレー」。カレーなのにカレーは描かれず、これでもかとメロンをアピールするパッケージだ。メロンの生産量で日本一を誇るという茨城県鉾田市のメロンと、茨城県の銘柄豚「ローズポーク」を組み合わせた「ご当地カレー」だという。そこはかとない甘い香り大きめのポークがごろっと入り、本格派の雰囲気パッケージを手には取ってみたものの、なんだか怪しい気がして買わなかった。だが、その後もどうにも気になり、「47CLUB」でネット注文してしまった。茨城県で農産物加工などを手がける磯山商事という会社が販売していて、1袋200gで525円。送料は450円だった。熱湯で5~6分間沸騰させて、皿にあければ、大きめのポークがごろっと3~4切れはころがり、本格レトルトカレーの雰囲気をかもしだす。そして、言われなければメロンとはわからないような、果実の甘い香りがそこはかとなく漂う。まるで新感覚の付け合わせルーのなかに、小さく切ったキュウリがくたっとなった感じのメロンを見つけた。とろけるようにやわらかい。最初はカレーの味がして、後味はクールで嫌味のない甘さ。たしかにメロンだとわかる。ポークやルーとメロンを交互に食べていくと、メロンが新感覚の付け合わせのようで、後口がさわやかだ。ただ奇をてらっただけではないか――と懸念もしたメロンカレーだが、想像を超えて、品のよい、まとまりのある一皿に仕上がっていた。商品名:メロンカレーメーカー:磯山商事サイズ:1袋200グラム価格:525円