愛読書で勝負だ「ビブリオバトル」10/30には全国大会も

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   読書好きの人々の間で、「ビブリオバトル」というゲームが話題を呼んでいる。またの名を「書評合戦」。2011年10月30日には全国の予選を勝ち抜いた大学生たちが出場する「ビブリオバトル首都決戦2011」も開催される。いったいどんな「バトル」なのか。

「最も読みたい本」を紹介した人が勝利

5分間の書評の後には、2分間の質疑応答も。参加者からの質問に答える坂本さん(2011年10月10日、紀伊国屋新宿南店で)
5分間の書評の後には、2分間の質疑応答も。参加者からの質問に答える坂本さん(2011年10月10日、紀伊国屋新宿南店で)

   ルールは簡単だ。数名の出場者たちがそれぞれ自分の好きな本を1冊ずつ持ち寄り、参加者の前で5分間、その本の魅力を紹介する。参加者は各人の「書評」を聞き終えたのち、「最も読みたい」と感じた本に投票、得票数が多かった本が「チャンプ本」に輝く。

   紀伊國屋書店新宿南店では10月10日、30日の「首都決戦」の予選も兼ねたバトルが催された。数十名の聴衆を前に5人の大学生が、マンガ、小説、実用書とそれぞれの愛読書をプレゼンし、決選投票の末に『美少女キャラでよくわかる!世界の国々』(PHP文庫)を紹介した常磐大学の坂本和信さんが見事優勝。世界の190か国を「美少女キャラ」化した異色の本だが、その意外な実用性を強調して参加者の心をつかんだ。ビブリオバトルを始めて1年あまり。「この本で選ばれるなんて」と驚きつつ、「首都決戦ではとにかく、自分の『好きな本』の魅力を伝えたい」と話す。

   紀伊國屋書店では2010年9月から隔月でビブリオバトルを開催している。担当者は、「ビブリオバトルは、読者同士のコミュニティーが緩やかにつながっていくのが特徴。今後は『書店員対抗』、『子ども対抗』など趣向を凝らしたバトルも開催出来れば」と言う。

立命大・谷口准教授「まずはやってみてほしい」

わたせせいぞうさんが手がけた「ビブリオバトル首都決戦2011」ポスター
わたせせいぞうさんが手がけた「ビブリオバトル首都決戦2011」ポスター

   ビブリオバトルは2007年、立命館大学情報理工学部准教授の谷口忠大さんによって考案された。研究室の内輪で行ううちに口コミで広がり、最近では全国各地の大学、書店で催されるほか、社内研修やPTA活動に取り入れるところも出始めた。30日の首都決戦には、「北は北海道、南は鹿児島」から出場者が集うという。

   谷口さんは、「実際にやってみると、多くの人は紹介される本の内容それ自体より、紹介者がその本を『なぜ選んだか』『どう解釈したか』に興味を示します。中学や高校の時目立たなかったような人が、意外と強かったりするんですよ」とビブリオバトルの魅力を語る。

「ビブリオバトルにはまだまだいろんな可能性があります。とにかく簡単なので、まずは仲間を集めて自分たちでやってみてほしい」

   「ビブリオバトル首都決戦2011」は10月30日、東京都などの主催によりベルサール秋葉原で開催される。ゲストとして谷口さんのほか、東京都副知事の猪瀬直樹さん、早稲田大学教授の東浩紀さん、漫画家・イラストレーターのわたせせいぞうさんらが登壇する。入場は無料。

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