熱走・激走の物語を知ろう 「駅伝」名監督たちが明かす戦略

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   東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)が2012年も1月2日・3日に開催される。年末年始はこたつで駅伝関連の書籍をひも解きながら、レース開始の号砲を待ちたいところだ(J-CASTニュースの新書籍サイト「BOOKウォッチ」https://www.j-cast.com/bookwatch/でも特集記事を公開中)。

学連選抜―「寄せ集め」選手たちの想いと走り

「チーム」
「チーム」

   大学同士が一丸となって戦う「箱根駅伝」にあって異色の存在といえるのが、箱根出場を逃した大学の選手たちからなる混成チーム「学連選抜」だ。実業之日本社から発売されている小説『チーム』(堂場瞬一・著、720円)は、そんな「学連選抜」にスポットを当てる。

   本作の軸は、「敗者の寄せ集め」である学連選抜の選手たちの葛藤だ。「究極のチームスポーツ」といわれるほどチームワークが重要な駅伝を、急ごしらえの仲間たちと戦わねばならない――複雑な気持ちを抱えながらも「箱根」の大舞台に臨む選手たちをリアリティある筆致で描き、アマゾンのレビューでも、

「長距離ランナーの走っているときの心理戦は特筆すべき点があり、その駆け引きの中でまるで後ろのランナーの息遣いが間近に聞えてくるような錯覚さえ覚えます」
「読後には、自分も学連選抜チームの一員になれた気がしました」

など高い評価を受けている。

テレビ放映は「箱根駅伝」をどう変えた

「監督と大学駅伝」
「監督と大学駅伝」

   しかし、箱根駅伝の中心となってくるのは、やはり各大学の優勝争いだろう。日刊スポーツ出版社の『監督と大学駅伝』(著・生島淳、定価1575円)は、そんな大学チームの要である「監督」たちに迫る。

   本書に登場するのは「駒大・大八木弘明」「早大・渡辺康幸」「山梨学大・上田誠仁」「日体大・別府健至」「神奈川大・大後栄治」「大東大・青葉昌幸」「順大・澤木啓祐」といった、駅伝ファンなら知らない人はないだろう優れた指導者たちだ。彼らがいかに選手たちを育てたか、そしてどのように箱根に臨んできたかといった話はもちろん、各校の伝統的な戦略の違い、そして才能ある新入部員の発掘など、興味深いエピソードが多数引き出されている。

   もう1つの本書のテーマが、「駅伝をとりまく社会状況」だ。特に1980年代後半のテレビ中継開始以来、箱根駅伝はどう変わってしまったのか。監督たちの目から見た、箱根駅伝の現状にも注目したい。

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