2018年 7月 23日 (月)

国境なき医師団「妊産婦の命を救う産科医療拡大が急務」

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   国境なき医師団(MSF)は、世界で依然として数多くの女性が出産時に命を落としている現状を訴える報告書「妊産婦の死:救えるはずの命」を、国際女性デーである2012年3月8日に発表した。

妊婦のうち15%が命にかかわる合併症を併発

救える命はまだまだある
救える命はまだまだある

   MSFは、世界中で危機的状況にある数多くの妊婦にとって、救急産科医療が圧倒的に不足している現状を訴え、報告書では、MSFが活動するパキスタンなど12か国の妊婦の状況を分析し、特に合併症が起きた場合の緊急医療ケアの必要性を強調している。

   MSFの婦人科医療顧問、カーラ・ブラックバーン氏はこう話す。

「世界全体の妊婦のうち15%が、命にかかわる合併症を併発している。どこの国であろうと、合併症が起こったときには適切な救急産科医療が必要。これはどんな状況でも同じ」

   現在、世界では毎日平均約1000人の女性が、分娩時や妊娠合併症によって命を落としている。しかし、資格をもつ助産師の介助や適切な薬、設備された環境があれば、このような母と子の命は救うことが可能だ。

「多くの妊産婦が出産で命を落としている状況は悲劇」

   妊産婦死亡の大半は、出産の直前・最中あるいは直後に起こる予測不可能な合併症が原因で、分娩は母子両方の命を救う上で最も重要な局面だ。MSFは、人道的危機にある状況下での妊産婦死亡率の低減に取り組むと同時に、命を救う救急産科医療の無償提供範囲を拡大すべく、技術・物資調達面で注力している。

   前出のブラックバーン氏は、

「分娩時に適切な医療ケアを行うことで妊産婦の命を救えることがわかっているにもかかわらず、今も、多くの妊産婦が出産で命を落としている状況は悲劇。妊産婦の死亡は避けられることを、常に肝に銘じる必要がある」

と語っている。

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