もう一つのジャポニスム「KATAGAMI Style」展 4月6日から

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型紙 葎梅花扇 1730年(享保十五年) 鈴鹿市
型紙 葎梅花扇 1730年(享保十五年) 鈴鹿市

   ジャポニスム――。「19世紀後半、西欧で流行した日本趣味」のことだ。一般には「浮世絵」が思い起こされることだろう。たしかに、それも1つだが、「知られざるジャポニスム」がある。着物の染めに使う道具「型紙」だ。

   「型紙」は海外では「KATAGAMI」と呼ばれ、美術工芸改革運動・アーツ・アンド・クラフツやアール・ヌーボーに大きな影響を与えたとして、改めて注目されつつある。

   そんな「型紙」を大々的に取り上げる日本初の試みが、三菱一号館美術館で2012年4月6日から始まる。「KATAGAMI Style-世界が恋した日本のデザイン」展だ。やっと日本で、「型紙」もその真価と海外のデザインへの影響が紹介される日がやってきた。

   協力を呼びかけたのは、英のヴィクトリア&アルバート博物館、仏のオルセー美術館など国内外約70のミュージアム。同展では、日本の「型紙」のほか、その影響を受けた海外のデザインなど合わせて400点以上が展示される。

   出品作家の名前を見ただけも、一見の価値があると分かる。モダン・デザインの父ともいわれるウィリアム・モリス、はじめてその作品がアール・ヌーボーと呼ばれたアンリ・ヴァン・ド・ヴェルデ、ナンシー派のエミール・ガレ、分離派のペーター・ベーレンス、日本でも人気のアルフォンス・ミュシャ・・・・デザインの歴史にきら星のごとく輝く人々が一堂に会し、彼らが日本の「型紙」から受けた影響が紹介される。

   そう、同展は、そんなアーツ・アンド・クラフツからアール・ヌーボーへの歴史を、「型紙」という切り口で新たなジャポニスムの物語に再編集する企てなのだ。19世紀後半、西洋人が日本に恋をして始まるストーリー。その恋物語を2012年、別の視点から読んでみるのは如何だろう。  

   会場:三菱一号館美術館

   会期:2012年4月6日(金)から5月27日(日)

   休館日:毎週月曜(ただし、4月30日と5月21日は開館)

   開館時間:[火・土・日・祝]10時から18時、[水から金]10時から20時

   観覧料:大人1400円、高校・大学生1000円、小・中学生500円

   公式サイト:http://katagami.exhn.jp

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