2024年 4月 25日 (木)

オリンパス元社長「日本人はサムライと愚か者」 まだ膿は出ていない!

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で
『サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件』(山口義正・著)
『サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件』(山口義正・著)
講談社

   日本を震撼させたオリンパスの粉飾決算事件、発覚のきっかけとなったのは経済誌「FACTA」に掲載された、ジャーナリスト・山口義正さんの追及記事だった。その山口さんが一連の事件の全貌を明らかにした一冊『サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件』(講談社)が話題を呼んでいる。

   山口さんの記事で「不正」を知ったマイケル・ウッドフォード社長は、菊川剛会長(いずれも当時)に事の真偽をただすが、結果として解任されてしまう。一方FACTA編集部はタレコミメールを通じ、「天才的なマネーロンダリングマン」の存在に気づく――「推理小説のようなドキドキ感」「下手な小説より面白く、一気に読み切ってしまいました」とAmazonのレビューにもあるように、スクープ記者ならではの筆致は読み応えがある。

   一方で、事件の真相は今なお明らかになったとは言いがたい。この状況に著者は、「これでは日本経済全体が粉飾決算を是認したようなものだ」と断じ、まだ「膿」は出切っていないという。

「サムライと愚か者」

   タイトルにもなったこの言葉は、不正を前に態度が二分される日本人を評して、ウッドフォード氏が著者に語ったものだそうだ。日本人がこの評価を乗り越えられる日は来るか。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中
カス丸

ジェイキャストのマスコットキャラクター

情報を活かす・問題を解き明かす・読者を動かすの3つの「かす」が由来。企業のPRやニュースの取材・編集を行っている。出張取材依頼、大歓迎!